パナソニックとパナソニックシステムソリューションズジャパンの「顔認証APIサービス」は、Web APIの形で利用できる顔認証機能である。「顔登録・更新」「顔削除」「顔認証」「顔認証(個人IDあり)」の4つのAPIを用意した。APIを呼び出すことで、開発中のアプリケーションに顔認証機能を組み込める。
深層学習を利用して顔を認証する。顔の登録時には、顔画像をクラウドに送信し、クラウド側で特徴を抽出し、IDとともに登録する。認証時は、顔画像データを送信し、特徴を抽出し、登録済みの特徴と照らし合わせる。
機能上位のエンタープライズエディションでは、顔画像を登録する時に顔画像の品質をチェックできる。また、顔の特徴量データに加えて顔画像データも管理するニーズに向けて、顔画像を保存するストレージもクラウドで提供する。
品質のチェックでは、顔画像の登録時に、角度が悪かったり、向きが不適切だったり、まばたきをしている事実などを検知し、これらの事実をAPIのレスポンスとして返す。これにより、アプリケーション側で顔画像の再登録を促せる。
エンタープライズエディションではエンジン性能にも注力している。1時間あたりの照合回数が10万回を超えるアプリケーションにも使えるとしている。マスク着用時の顔検出率も高めているとしている。
顔認証APIサービスの概要
用途と機能 | Web APIの形で利用できる顔認証機能。APIを呼び出すことで、開発中のアプリケーションに顔認証機能を組み込める | |
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APIの種類 | 「顔登録・更新」「顔削除」「顔認証」「顔認証(個人IDあり)」の4つのAPIを用意 | |
顔認証の仕組み | 深層学習を利用する。顔の登録時に画像をクラウドに送信し、クラウド側で特徴を抽出し、IDとともに登録する。認証時は、顔画像データを送信し、特徴を抽出し、登録済みの特徴と照らし合わせる | |
主なエディション | スタンダードエディション | エンタープライズエディション |
エディションの違い | エンタープライズエディションは、スタンダードエディションと比べて、顔認証エンジン性能を高めたほか、顔画像を登録する時に顔画像の品質をチェックする機能を付けた。エンタープライズエディションでは、顔画像を保存するためのストレージ領域もクラウド上で提供する | |
顔画像の品質チェック | - | 顔画像の登録時に角度が悪かったり、向きが不適切だったり、まばたきをしている事実などを検知してAPIのレスポンスとして返す。アプリケーション側で顔画像の再登録を促せる |
価格(税別) | ・登録人数1人あたり月額5円 ・認証回数1回あたり1円 | ・登録人数1人あたり月額8円 ・認証回数1回あたり1円 |
発表日 | 2019年11月25日 | 2020年11月4日 |
提供開始日 | 2019年11月25日 | 2020年11月4日 |