イスラエルEricom Softwareの「Ericom Connect」は、VDI(デスクトップ仮想化)ソフトである。クライアントPCをシンクライアントプロトコル(画面情報端末プロトコル)を介して操作できる。自宅や外出先から社内のクライアントPCにリモート接続するといった使い方ができる。国内ではアシストなどが販売している。
仮想デスクトップや物理デスクトップなどの独立したデスクトップ機に接続できるほか、Windows Serverを共有するターミナルサーバー型の接続もできる。接続時は、シンクライアントプロトコルを中継するゲートウエイ接続モードと、仲介後にシンクライアントと接続先が直接通信するモードのいずれの使い方もできる。
シンクライアントプロトコルは、Windows標準のRDPを使える。これに加えて、専用ソフトをインストールすることで、RDPを圧縮して5~25倍に高速化する独自プロトコル「Ericom Blaze」を利用できる。さらに、RDPをHTML5に変換する機能を備えており、HTML5を使えるWebブラウザーを用いて画面を操作できる。
テレワーク時のセキュリティにも留意した。リモートデスクトップ接続時に画面に電子透かしを表示できる(最大で5カ所)。特定のアプリケーションやデスクトップの画面に、ユーザー名や日付を電子透かしとしてオーバーレイ表示できるので、機密情報をスマートフォンなどで撮影して外部に流出させる行為を抑止できる。
クリップボードによるコピー&ペーストも防止できる。リモート接続側からシンクライアント側、シンクライアント側からリモート接続側へのコピー&ペーストを禁止できる。ペースト操作でもペーストできないようにする。ペースト操作時に警告音を鳴らすこともできる。
用途と機能 | VDI(デスクトップ仮想化)ソフト。クライアントPCをシンクライアントプロトコル(画面情報端末プロトコル)を介して操作できる。自宅や外出先から社内のクライアントPCにリモート接続するといった使い方ができる |
---|---|
接続先のデスクトップ環境 | 仮想デスクトップや物理デスクトップなどの独立したデスクトップ機に接続できるほか、Windows Serverを共有するターミナルサーバー型の接続(RDSを含む)ができる |
接続のモード | シンクライアントプロトコルを中継するゲートウエイ接続モードと、仲介後にシンクライアントと接続先が直接通信するモードのいずれの使い方もできる |
テレワーク時のセキュリティ機能 | ・リモートデスクトップ接続時、画面に電子透かしを表示できる(最大で5カ所)。特定のアプリケーションやデスクトップの画面に、ユーザー名や日付を電子透かしとしてオーバーレイ表示できるので、機密情報をスマートフォンなどで撮影して外部に流出させる行為を抑止できる ・リモート接続側からシンクライアント側、シンクライアント側からリモート接続側へのコピー&ペーストを禁止できる。ペースト操作でペーストできないようにする。ペースト操作時に警告音を鳴らすこともできる |
参考価格(税別) | 10指名ユーザーの場合、ライセンス料が21万2000円で、サポート費用が年額4万8760円 |
発表日 | 2020年11月5日(バージョン9.4) |
提供開始日 | 2020年11月20日(バージョン9.4) |
備考 | 発表日/提供開始日と価格は、販売代理店であるアシストのもの |