NTTデータ先端技術の「Hinemos」は、オープンソースの運用管理ソフトである。専用のエージェント(HTTPで通信)を導入したサーバー機(Linux、Windows)や、ネットワーク機器(SNMPエージェント)を一元管理できる。運用管理の機能として、システムの稼働監視、パッチ適用などのデプロイ管理、ジョブ管理などを提供する。
特徴
オープンソースの運用管理ソフト。GitHub上で公開しており、誰でも自由にダウンロードして利用できる。必要に応じて、有償のサポートサービスを年額制で購入できる。
提供形態
アラートメッセージは、ルールに基づいてフィルタリングできる。管理対象システムから発生する大量のメッセージに対し、不要なメッセージを削除したり、関連したメッセージ同士を集約したりできる。本質的なイベントを抽出できるので、上手に運用することで、イベントへの対処を自動化・無人化できる。
RPAの運用も管理できる。RPAソフト(WinActorまたはUiPath)で定義した自動化ジョブをHinemosからスケジュール実行できる。RPAジョブの実行結果をHinemosの画面で確認したり、メールで通知したりできる。異常発生時は、別途定義した復旧処理を自動で起動できる。RPAソフトウェアの稼働状態やエラー、RPA自動化ジョブの実行時間や遅延時間なども監視できる。
仕組み
専用のエージェント(HTTPで通信)を導入したサーバー機(Linux、Windowsなど)や、ネットワーク機器(SNMPエージェント)を監視・管理する。
監視とログ取得の方法を定義・制御する仕掛けとして、SDML(Software Defined Monitoring and Logging)と呼ぶソフトウエア定義型の仕掛けを用意している。SDMLを使うと、監視対象のアプリケーションごとに個別に監視設計を施す必要がなくなり、アプリケーション監視を自動化できるとしている。現行版では、Javaアプリケーションを監視できる。
主な機能
システム運用管理・監視
システムの稼働監視、パッチ適用などのデプロイ管理、ジョブ管理など
稼働環境
- 管理マネージャのの稼働OSはLinux、Windows
- エージェントの稼働OSはLinux、UNIX、Windows
価格・料金(税別)
- 「Essential」は年額80万円
- 「Standard」は年額120万円
- 「Premium」は年額180万円
※高可用性(冗長化)構成はいずれもプラス80万円
発表日
2021年10月14日(ver.7.0)
提供開始日
2022年3月