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(出所:電通「2019年 日本の広告費」、2020年3月11日)
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 電通が発表した「2019年 日本の広告費」によると、「インターネット広告費」が初めて「テレビメディア広告費」を超えた。

 インターネット広告費は6年連続で2桁成長を続けて2019年に2兆1048億円となり、2兆円を突破した。一方、地上波テレビと衛星メディア関連を合計したテレビメディア広告費は前年比2.7%減の1兆8612億円で、初めてネット広告費を下回った。

 ネット広告は大規模プラットフォーム事業者を中心に高成長が続いた。電通は今回ネット広告の新たな推計項目として、「物販系EC(電子商取引)プラットフォーム広告費」を追加した。これはプラットフォーム事業者に出店している事業者がプラットフォーム内に投下した広告費で、1064億円に上る。

 またテレビや新聞、ラジオ、雑誌のマスコミ4媒体の事業者が提供するネットサービスの広告費も同22.9%増の715億円となった。これらによってネット広告費全体が膨らんだという。

 マスコミ4媒体の広告費は同3.4%減の2兆6094億円だった。新聞が同5.0%減、雑誌が同9.0%減、ラジオが同1.4%減で、テレビを含めて減少した。

 イベント・展示・映像やダイレクトメールなどの「プロモーションメディア広告費」のうち、交通広告は同1.8%増の2062億円となった。新規参入の企業によって「タクシービジョン」と呼ばれる市場が首都圏から地方に拡大し、紙媒体の落ち込みをデジタルサイネージがカバーしているという。

 この結果、2019年の総広告費は8年連続で前年を上回り、同6.2%増の6兆9381億円となった。