各クラウドの利用率の合計から平均値を算出
各クラウドの利用率の合計から平均値を算出
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(出所:ガートナー ジャパン「ガートナー、日本企業のクラウド・コンピューティングに関する調査結果を発表」、2021年6月14日)
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(出所:ガートナー ジャパン「ガートナー、日本企業のクラウド・コンピューティングに関する調査結果を発表」、2021年6月14日)

 国内企業によるクラウドコンピューティングの利用状況に関してガートナー ジャパンが2021年4月に実施した調査によると、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を現在利用している企業は39%だった。前回調査(2020年1月実施)を8ポイント上回った。背景には、新型コロナウイルス禍で企業にテレワークが浸透し、Web会議などの利用が拡大したことがあるという。

 この調査では、SaaSのほかにもPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)やIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)など、様々なクラウドサービスの利用率を示している。各サービスの利用率を平均すると、前回調査に比べて4ポイント増の22%となった。

 ガートナー ジャパンはこの調査を毎年実施している。近年は多くの日本企業がクラウドに移行する必然性を認めつつも、実際の導入には慎重な姿勢を示してきたという。だが足元では、日本政府が中央省庁の共通IT基盤に「Amazon Web Services(AWS)」を採用したこともあり、企業にクラウド導入の機運が高まってきた。それを受けて大手ITベンダーやシステムインテグレーターも一段とクラウドに力を注ぐようになり、普及に拍車がかかった。

 ただし今回調査では、企業のマネジメント層においてクラウドへの理解が進んでいない、という課題も浮かび上がった。所属部門の上司がクラウドをどのように理解しているか尋ねたところ、「理解しておらず説明するのに時間がかかる、方向性が見いだせないなので困っている」との回答が38.6%に達した。