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(出所:MM総研「パブリッククラウドの国内市場は1兆円を突破」、2021年7月15日)
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(出所:MM総研「パブリッククラウドの国内市場は1兆円を突破」、2021年7月15日)

 MM総研が2021年6月に実施した「国内クラウドサービス需要動向調査」によると、2020年度のクラウドサービス市場規模は前年度比22.0%増の2兆8750億円となった。

 このうちSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)などパブリッククラウド市場は、クラウドサービス全体の約4割に当たる1兆932億円に達した。MM総研は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が本格化することでパブリッククラウドへの移行が一層進むと見ており、2025年度の市場規模が約3兆1000億円に達すると予測している。

 この調査ではPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)とIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)を導入済みか導入を検討している1182社について利用動向を詳しく分析している。PaaS利用企業のうち、米アマゾン・ウェブ・サービスの「Amazon Web Services(AWS)」を利用していると回答した企業の割合は37.4%あった。次いで米マイクロソフトの「Azure」が30.6%、さらに米グーグルの「Google Cloud Platform(GCP)」が15.9%と続いた。IaaSの場合はAWSの利用率が40.3%、Azureが26.3%、GCPが13.7%だった。

 さらに細かく見ていくとPaaSやIaaSの利用率はシステムの種類によって大きく異なっていた。例えば「顧客へのサービス提供基盤」において、AWSのPaaSを利用している企業は53.4%ある。一方で「基幹系財務会計システム」や「基幹系人事給与システム」といった企業活動の根幹を支えるシステムでの利用率は低かった。