カナダウッドジャパン(東京・港)は2021年11月30日、主にツーバイフォー工法で用いられる枠組み壁工法構造用製材で製作する構造部材「NLT(Nail-Laminated Timber)」が、「東京芸術大学国際交流拠点(仮称)整備事業」で採用されたと発表した。カナダウッドジャパンは、カナダの林産品の普及活動を行う非営利団体、カナダウッドの日本事務所である。

 東京芸大国際交流拠点の基本設計は隈研吾建築都市設計事務所(東京・港)と東京芸術大学キャンパスグランドデザイン推進室、実施設計は東京芸術大学キャンパスグランドデザイン推進室・施設課と前田建設工業、施工は前田建設工業がそれぞれ手掛ける。21年11月に着工し、22年11月の開業を予定している。

 この整備事業は、東京芸大の留学生と学生、教職員らが共に学びながら交流できる場として、上野キャンパス内の大学会館の一部を解体し、その跡地に建設するプロジェクトだ。施設は地上5階建てで、高さは18.65m。延べ面積は約1500m2を予定している。

 構造は1~2階が鉄骨造、3~4階が鉄骨造と木造の混構造、5階が木造になる。施設の3~5階の床の一部にNLTを採用する予定だ。NLTではないが、水平力を負担する木ブレースをメインファサード面に採用し、木材を外観デザインにも生かす。

「東京芸術大学国際交流拠点(仮称)整備事業」の完成イメージ(資料:カナダウッドジャパン)
「東京芸術大学国際交流拠点(仮称)整備事業」の完成イメージ(資料:カナダウッドジャパン)
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 前田建設工業はNLTを採用した理由として、「材料の調達や施工が容易で、特殊な設備も必要なく、今後の普及が期待されるため」とコメントしている。ただし、日本と北米では気象条件が異なるため、NLTが日本でどのような性状を示すかを把握する必要がある。人工気象室を用いて、温度と湿度の変化に対する影響を調査。竣工後には変位を確認するなど、NLTの設計・施工方法の確立を目指す。

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