2020年1月3日に東京メトロ銀座線の渋谷駅新駅舎がオープンし、変貌する東京・渋谷――。30年以上にわたる大改造は、2020年代に変革が期待される日本の主要都市の道しるべとなる。新生渋谷のランドマークとなっているのが、駅直結の「渋谷スクランブルスクエア」だ。19年11月に開業した。19年12月のある夜、このプロジェクトのキーマンである3人が、渋谷駅前のスクランブル交差点に並んだ。誰だか分かるだろうか。

渋谷駅前のスクランブル交差点にて、2019年12月7日に撮影。後ろの建物は、左から渋谷ヒカリエ、渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)、東急百貨店東横店。20年以降に東急百貨店東横店を解体後、第2期(中央・西棟)の建設を進める。手前の3人が誰か分かりますか?(写真:稲垣 純也)
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 答えは、左から隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所主宰、東京大学教授) 、亀井忠夫氏(日建設計社長)、妹島和世氏(SANAA共同主宰、妹島和世建築設計事務所主宰)だ。日経アーキテクチュア20年1月9日号特集「渋谷激変」に掲載する鼎(てい)談のために撮った1枚だ。

渋谷スクランブルスクエアの15階にある「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」の会議室で鼎談を行った。 年齢は近いが、立場や個性が異なる3人の議論は、当時を振り返るにつれて熱を帯びていった(写真:稲垣 純也)
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 多忙を極めるこの3人。じっくり写真を撮っている時間はない。渋谷スクランブルスクエア15階にある産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」の会議室で鼎談を行った後、直ちにビルを下り、徒歩数分のところにあるスクランブル交差点に移動。そこでわずか2分ほどの間に撮影した。

 3人は、渋谷スクランブルスクエアの開発で「デザインアーキテクト」を担っている。第1期(東棟)の低層部を隈研吾建築都市設計事務所、高層部を日建設計、第2期(中央・西棟)をSANAAが担当。分担の範囲をあえて明快に分けず、互いに意見をぶつけ合いながらデザインを収れんしていくプロセスを取った。結果として、個性を出しながらも設計領域が曖昧な、世界でもあまり類を見ない超高層ビルが立ち上がった。

新生渋谷のランドマークとなっている渋谷スクランブルスクエアを見上げる(写真:吉田 誠)
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渋谷スクランブルスクエアの北側外観。隈氏が「えぐった」と説明する低層部を雑居ビル越しに見る(写真:吉田 誠)
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 そして、今後は妹島氏が担当する第2期(中央・西棟)が本格化する。

妹島和世氏。これから設計が本格化する第2期(中央・西棟)の中心となる(写真:稲垣 純也)

 鼎談は日経アーキテクチュア20年1月9日号および同日の当サイトに掲載する。特集では、渋谷スクランブルスクエアの詳細を解説するほか、街の要となる新しい2施設「渋谷フクラス」「渋谷 パルコ・ヒューリックビル」に関しても詳細を伝える。