東京五輪・パラリンピック大会で「五輪選手村」として利用された後、分譲・賃貸マンションになる「HARUMI FLAG(ハルミフラッグ)」のうち、住宅分譲街区の販売開始が延期になった。当初の2020年3月下旬から、同年6月以降にずれ込む。

HARUMI FLAGの販売延期を知らせる文面(資料:HARUMI FLAGのウェブサイト)
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 販売スケジュールの変更は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う措置だ。販売開始直後は多くの申し込みが予想され、登録や契約などの手続きが、大規模なイベントに当たると判断。新型コロナウイルスの現在の感染状況を考慮して、販売時期を見直した。

 なお、ショールームである「HARUMI FLAG パビリオン」は人数を制限しながら、今後も見学会を継続する。

 東京都中央区にできるHARUMI FLAGには、3つの分譲街区がある。3月下旬には、都心がよく見える新街区「SUN VILLAGE」の第1期と、全棟が海に面した「SEA VILLAGE」の第2期の販売が予定されていた。販売開始に先立ち、1月から事前案内会が始まっていた。SUN VILLAGEの販売予定価格は、4900万円台(2LDK)から2億2900万円台(4LDK)となっている。

3月下旬に販売が始まる予定だった新街区「SUN VILLAGE」。都心に最も近い街区だ(写真:北山 宏一)
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 19年1~11月には、SEA VILLAGEの第1期と、分譲街区の中心に位置する「PARK VILLAGE」の第1期・第1期2次の合計940戸を供給済みだ。今回の販売で、SUN VILLAGEを含む3つの分譲街区が全て出そろう予定だった。

 HARUMI FLAGの入居開始は、3年後の23年3月下旬を予定している(20年3月24日時点)。ただ、新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、東京五輪そのものの延期や中止が取り沙汰されている。

 そうなると今後の五輪の開催計画次第では、入居時期が早まったり遅れたりと先が見通せない状況になっている。6月以降に新たな販売開始が延期されたことで、顧客は状況を見極めやすくなったと言えそうだ。6月までには、東京五輪の行く末がおおむね決定しているとみられる。入居時期や五輪のレガシー(遺産)になるのかを見極めながら、購入を検討できるようになりそうだ。

 なお、計画では24年には、今はまだ建設が始まっていないタワー棟が2つ完成する予定だ。全て完成すると、HARUMI FLAGには約1万2000人が暮らすことが見込まれている。