三井不動産グループによる新たなホテルブランドの第1弾「sequence MIYASHITA PARK(シークエンス ミヤシタ パーク)」が2020年8月1日、東京・渋谷区の「新宮下公園等整備事業」が進められてきた街区の北側に開業した。

 同事業は、立体都市公園制度を活用し、既存の渋谷区立宮下公園および駐車場の再整備と新設のホテル、商業施設の開発を一体で実施した公民連携プロジェクトだ。設計、施工は竹中工務店が担当。1月にはグランドオープンの期日の他、街区名称の「MIYASHITA PARK」を発表していた。

 6月11日を予定していたグランドオープンは、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で延期となった。改めて決めた7月28日に新公園が開園し、同日より約90店舗を集めた複合商業施設「RAYARD MIYASHITA PARK(レイヤード ミヤシタ パーク)」も順次開業。今回、ホテル開業に至った。

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5階レストラン&バー「Dongxi Restaurant & Sakaba(ドンシー レストラン&サカバ)」の公園側の客席部分(66席)。ホテルの全体プロデュースを手掛けたウェルカム(東京・渋谷)が運営する(写真:日経クロステック)
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 sequence MIYASHITA PARKの客室数は240室。国内大手デベロッパーの手掛ける「ライフスタイルホテル」業態として先駆けの1つとなる。大きな特徴は、公園との一体性や街との連続感を施設の空間にも運営にも反映させている点だ。

 レセプションとロビーラウンジは新公園と同じ4階に配置。公園とシームレスにつながるパブリックな性格の空間とし、宿泊客以外の買い物客や観光客、公園利用者、地域住民にも開く。公民連携プロジェクト故に可能になる運営形態で、国内では例のなかった試みだ。

4階のホテルロビーラウンジ側から、シームレスにつながる宮下公園側を見る(写真:クロステック)
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4階北端のレセプション側から、ロビーラウンジを見る。“架空の公園”と位置づける約80席のカフェ「VALLEY PARK STAND(バリー・パーク・スタンド)」をロビーラウンジと一体に設け、新たな宮下公園(写真奥)と連続させている。5階レストラン&バーと同様、ウェルカムがカフェ運営も担当する。木製のカウンターやスツールは、かつて宮下公園にあったケヤキを用いて製作した(写真:日経クロステック)
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4階レセプションカウンター。NECの顔認証システムによるセルフ方式のチェックインを導入。チェックイン午後5時、チェックアウト翌午後2時として宿泊客がフレキシブルに時間を過ごせるようにしている(写真:日経クロステック)
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 内装デザインをSUPPOSE DESIGN OFFICEが担当したロビーラウンジ以外に、TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO担当の5階レストラン&バー、noiz担当の18階ルーフトップバー&レストラン、いずれも幅広い層の利用客を想定。窓外の眺望には、JR線路に沿って伸びる宮下公園や、渋谷・原宿・代々木の街の景色を活用した。

5階レストラン&バーの酒場(Sakaba)部分(23席)(写真:日経クロステック)
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18階ルーフトップバー&レストラン「SOAK(ソーク)」(写真:日経クロステック)
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18階「SOAK」では、代々木公園側の屋上の一部にプールを設けている(写真:日経クロステック)
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18階「SOAK」。窓外にプール部分に立つ招き猫が見える(写真:日経クロステック)
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18階「SOAK」からの宮下公園および渋谷駅側の眺望(写真:日経クロステック)
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