米Alpha and Omega Semiconductor(A&O)は、通信機器のホットスワップ(活線挿抜)に向けて、+150V耐圧のnチャネル型パワーMOSFET「AOTL66518/AOB66518L」を発売した(ニュースリリース)。特徴は、オン抵抗が低いことに加えて、安全動作領域(SOA:Safe Operating Area)が広いことにある。このため、通常動作時の電力損失を削減できると同時に、ホットスワップ時に発生する過電圧や過電流に対する耐性を高められる。通信機器のホットスワップのほか、様々な電子機器の電子ヒューズや負荷スイッチ、バッテリー・マネジメント・システム(BMS)、モーター駆動回路などに使える。

通信機器のホットスワップに向けた+150V耐圧のパワーMOSFET
Alpha and Omega Semiconductorのイメージ
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 トレンチ構造のパワーMOSFETである。同社独自の「AlphaSGT」技術で製造した。AOTL66518とAOB66518Lは、パッケージや最大ドレイン電流、オン抵抗などの特性が異なる。AOTL66518のパッケージはTOLL(TO Leadless)である。パワーデバイスで一般的に採用されているTO-263(D2PAK)と比較すると、実装面積は約30%小さい。また、TOLLパッケージは、パワーMOSFETチップとリードフレームを面積が大きい金属クリップで接続しているため、オン抵抗を低減でき、最大ドレイン電流を増やすことができる。連続時の最大ドレイン電流は214A、オン抵抗はゲート-ソース間電圧が+10Vのときに4.3mΩ(最大値)である。安全動作領域(SOA)は下図の通りである。

新製品(AOTL66518)の安全動作領域(SOA)
Alpha and Omega Semiconductorの資料
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 一方のAOB66518Lのパッケージは、一般的なTO-263(D2PAK)である。連続時の最大ドレイン電流は120A、オン抵抗はゲート-ソース間電圧が+10Vのときに5.0mΩ(最大値)である。発売した2製品のこのほかの主な仕様は下表の通りである。

新製品の主な仕様
Alpha and Omega Semiconductorの資料
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 2製品どちらも、すでに量産を始めている。1000個購入時の参考単価はどちらも4.5618米ドルである。