米Qorvo(クォルボ)は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とその拡張版のWi-Fi 6Eに準拠したフロント・エンド・モジュール(FEM)を発売した ニュースリリース 。特徴は、適用可能な周波数範囲が5.17G〜7.125GHzと広いことである。同社によれば、従来は、Wi-Fi 6に向けた5GHz帯のFEMと、Wi-Fi 6Eに向けた6GHz帯のFEM、両者の接続を切り替えるスイッチICが必要だった。新製品を使えば、1つのモジュールで済む。これで「プリント基板上のフロントエンド回路の実装面積を約50%削減できる」(同社)。Wi-Fi 6やWi-Fi 6Eに準拠したアクセスポイント装置やワイヤレスルーター、ホームゲートウェー、CPE(customer premises equipment)、IoT機器などに向ける。

Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eに準拠したフロント・エンド・モジュール(FEM)
Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eに準拠したフロント・エンド・モジュール(FEM)
(出所:Qorvo)
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 新製品の型番は「QPF4730」である。RFパワーアンプ(PA)と低雑音アンプ(LNA)のほか、単極双投(SP2T)スイッチを搭載した。トランスミッター(送信回路)の最大出力パワーは+22dBm(MCS0、HT20モードのとき)。利得は最大30dB。レシーバー(受信回路)の雑音指数(NF)は2dBと小さい。利得は最大14dBである。2.4GHz帯と5GHz帯、もしくは6GHz帯を同時に使用するDBDC(Dual Band Dual Concurrent)動作に向けて、2.4GHzの無線LAN信号のほか、その第2次高調波と第3次高調波を除去するフィルターを搭載した。+3.3V単一の電源電圧で動作する。実装面積が3mm×3mmと小さい16端子ラミネートパッケージに封止した。価格は明らかにしていない。

新製品の内部ブロック図
新製品の内部ブロック図
(出所:Qorvo)
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