米Maxim Integrated(マキシム・インテグレーテッド)は、競合他社品に比べてプリント基板上の実装面積を最大80%削減できる双方向電力線通信(PLC:Powerline Communication)IC「MAX20340」を発売した(ニュースリリース)。ワイヤレスイヤホンなどのウエアラブル機器と充電器(充電ドック)などを接続する用途に向ける。同じ配線ラインで電力の供給とデータ伝送を行えるため、プリント基板上の実装面積と部品コストを削減できるとしている。パッケージは、実装面積が1.358mm×1.358mmと小さい9端子WLPである。同社によると、「同じような機能 ICの中では、新製品のパッケージ寸法は業界最小」という。コンデンサーや抵抗器などの外付けは必要だが、インダクターなどの大型の外付け部品は不要である。具体的な応用先は、ワイヤレスイヤホンのほか、ワイヤレスヘッドホンや補聴器、家庭用ゲーム機のコントローラー、小型ラジオ、POS端末などを挙げている。

発売した電力線通信ICの応用例。Maxim Integratedのイメージ
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 今回の新製品は、PLCマスター機器とPLCスレーブ機器の両方に適用できる。データ伝送速度は最大166.7kビット/秒が得られる。供給可能な電流(充電電流は)は最大1.2Aである。PLCスレーブ機器の検出機能を搭載した、この機能は、配線ラインにPLCスレーブ機器が接続されたことをPLCマスター機器が自動的に検出し、メインシステムに対して割り込み用フラグを出力するというもの。これを使えば、PLCスレーブ機器が接続されるまで、PLC通信回路を低消費電力モードに設定しておける。

 電源電圧範囲は+3.4〜5.5V。消費電流は、PLCスレーブ機器に充電している際に28.5μA(標準値)。シャットダウン時に1μA(最大値)。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに量産を始めている。1000個以上購入時の米国での参考単価は0.82米ドルである。評価キット「MAX20340EVKIT#」も用意している。米国での参考単価は57米ドルである。