村田製作所は、外形寸法が0.6mm×0.3mm×0.3mm(いわゆる0603サイズ)と小さいPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスター「PRG03BC181QB6RL」を発売した(ニュースリリース)。同社によると「業界最小」という。従来品の外形寸法は1.0mm×0.5mm×0.5mm(いわゆる1005サイズ)だった。これと比較すると、体積は約80%、実装面積は約70%削減できる。「当社の主力製品である積層セラミックコンデンサーなどで培ったプロセス技術を活用することで小型化を実現した。さらに独自のセラミック材料を採用することで抵抗変動を抑えて、高温環境下での長期安定性を確保した」という。高性能スマートフォンや小型ウエアラブル機器,タブレット端末などに向ける。

外形寸法が0.6mm×0.3mm×0.3mmと小さいPTCサーミスター。村田製作所の写真
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 PTCサーミスターは、ある一定の温度を超えると抵抗値が急激に上昇する特性を持つ。このため短絡(ショート)などによって発生する過電流から後段の電子回路を保護する用途に使える。最大電圧は+13Vで、最大電流は93mAである。+25℃における保持電流は14mA、+60℃における保持電流は8mA。トリップ電流は+25℃において36mAである。+25℃における抵抗値は180Ωで、その誤差は±40Ω。キュリー点は+90℃(標準値)である。キュリー点を超えると、抵抗値は急激に上昇する。例えば、約+110℃で抵抗値は10倍、約+130℃で100倍に達する。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。