日本ユニシス・エクセリューションズ(本社東京、以下UEL)は、3Dプリンター用のスライス処理ソフト「AMmeister」の新機能として光造形方式の3Dプリンター向けサポートの自動設計機能を追加し、「同Ver2」として2020年2月から提供する(図、ニュースリリース)。新版では、販売形態をサブスクリプション方式に変更しており、初期導入コストを抑えられる。

図:サポート自動設計機能のイメージ(出所:日本ユニシス・エクセリューションズ)
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 同ソフトは、積層ピッチを層ごとに変えられるのが特徴(関連記事)。曲面が多い部分ではピッチを小さくして造形精度を高め、垂直に造形すればよい部分ではピッチを大きくするなど、部位によって細かく制御することで、精度を向上させながら時間の短縮を図れる。新版では、スライス処理機能を強化するとともに、光造形方式の3Dプリンター向けサポートの自動設計機能を用意した。これにより、サポートの作成からスライス処理までの一連の工程にAMmeisterだけで対応できるようになった。

 サポートの自動設計機能は、サポートが必要な箇所を自動で認識。隙間や抜き穴を設ける、サポートの下部を格子形状にしてつなぐといった方法で造形性を高める。さらに、サポートをブロックに分けたり、モデルとの接点部を尖った形状にしたり、斜め方向に支えるサポートを作成したりすれば、立体モデルからサポート部の取り外しも容易になる。同機能によってオペレーターの負荷を軽減できる上、サポート形状の不良に起因する造形の失敗を減らせる。作成したサポート形状はSTL形式で出力できるので、AMmeisterのスライス機能を使わず、サポート自動設計機能単独での利用も可能だ。

 スライス処理機能では、CADデータの読み込みやSTLへの変換、STLデータの編集が可能なオプションを用意した。中間ファイル形式のSTEPやIGES、「CADmeister」(UEL)で作成したデータに対応しており、STLに変換せずにスライスデータを作成できる。加えてモデルの大容量化に合わせてデータ量の制限なくスライス処理をできるようにした。大容量データでも分割せず、精度を維持したまま造形が可能とする。

 年間の利用料金は、サポート自動設計機能「AMmeister-SUPPORT-PKG」が100万円(税別)。3Dプリンターメーカー経由で、スライス処理機能「同SLICE-PKG」やスライス処理とサポート自動設計機能をパッケージ化した「同SLA-PKG」も提供する。既に、エスケーファイン(本社滋賀県草津市)が販売するセラミックス3Dプリンター「SZ」シリーズでの採用が決まっている。

 UELは「TCT Japan 2020 -3Dプリンティング/AM技術の総合展-」(2020年1月29〜31日、東京ビッグサイト)にAMmeisterを出展する。