エイブリックは、ウォッチドッグタイマーとリセット回路を集積した車載用LDOレギュレーターICを発売した(ニュースリリース)。同社によると、「車載機器では、機能安全性を高めるために、マイコンの動作を外部から監視することが求められている。そこで、今回、マイコン動作監視機能を電源ICに付加することにした」という。具体的には、ウォッチドッグタイマーとリセット回路、LDOレギュレーターを1チップ化した。これで、部品点数や設計工数を削減できるとする。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。さらに、生産部品承認プロセス(PPAP)にも対応可能という。

発売したLDOレギュレーターICのパッケージ。8端子HSOPと9端子TO-252を用意した。エイブリックの写真
[画像のクリックで拡大表示]

 動作時の消費電流が3.0μA(標準値)の「S-19514/19515シリーズ」と、動作時の消費電流が3.2μA(標準値)の「S-19518 シリーズ」を用意した。S-19518 シリーズは、IC全体を待機状態にするイネーブル端子を搭載した。その際(待機時)の消費電流は0.1μA(標準値)である。

 どちらのシリーズも、最大出力電流は250mA。出力電圧は+3.3V、もしくは+5.0Vである。出力電圧の誤差は±2.0%。ドロップアウト電圧は+5.0V/100mA出力時に100mV(標準値)である。リセット回路を構成する電圧検出部の検出電圧は、+2.6〜4.7Vの範囲において0.1Vステップでユーザーが設定できる。検出電圧の誤差は±2.0%。電圧検出のヒステリシス幅は0.12V(最小値)。リセットの解除遅延時間は20ms(標準値)である。ウォッチドッグタイマーは、ウィンドウモードで動作する。

 パッケージはどちらのシリーズも、実装面積が6.0mm×5.02mmの8端子HSOPと、実装面積が6.5mm×6.5mmの9端子TO-252を用意した。動作温度範囲は−40〜+125℃。価格は明らかにしていない。