リコー電子デバイスは、4チャネルの電源電圧を同時に監視できる電圧検出器ICを発売した(ニュースリリース)。ウインドー型の電圧検出器であり、検出電圧はチャネルごとに設定できる。このため、マイコンやSoC(System on a Chip)、メモリーなどに供給する複数の電源電圧の低下と上昇の両方を監視し、それらが正常な電源電圧で動作していることを常時確認するといった使い方が可能だ。同社によると、「新製品を使えば、機能安全性の担保に必要な電圧検出器ICの搭載数を削減できる」という。車載機器や産業機器、民生機器などに向ける。

4チャネルを同時監視できる電圧検出器IC
リコー電子デバイスの写真
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 新製品では、電源端子と監視電圧端子(SENSE端子)を分離した。従来の一般的な電圧検出器ICは、電源端子とSENSE端子が共通だった。つまり、LDOレギュレーターICなどで+3.3Vや+5Vに降圧した電圧を、電圧検出器ICの電源電圧として利用すると同時に、その電圧を監視していた。このため、この降圧した電圧が大きく変動した場合は、電圧検出器IC自体が正常に動作しない危険性があったという。新製品は、電源端子とSENSE端子を分離することで、この問題を解決した。しかも、最大動作電圧を+42Vと高めたため、自動車や産業機器などで使われている+42Vのバッテリー出力を降圧することなく電源電圧として直接入力できる。

新製品(左下)の使用例(4つの電源電圧で動作するSoC(右上)を監視するケース)
リコー電子デバイスの資料
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 新製品の型番は「R3500シリーズ」である。低電圧の検出値設定範囲は+0.9〜+5.0V。過電圧の検出値設定範囲は+1.0〜5.9Vである。検出値はどちらも0.01Vステップで設定可能だ。検出電圧の誤差は全動作温度範囲において、マイナス側が−1.25%、プラス側が+0.75%である。動作電圧範囲は+3.0〜42.0V。動作温度範囲などの違いで、車載品、産業品、民生品を用意した。新製品のこのほかの主な仕様は下表の通りである。

新製品の主な仕様
リコー電子デバイスの資料
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 パッケージはいずれも18端子HSOP。すでにサンプル出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は500円(民生品の場合)である。