ラティス・テクノロジー(本社東京)は、大容量3Dモデルを仮想現実(VR)で表示して実寸大での検証を可能にするツール「XVL Studio VRオプション」(以下、XVL VR)の新版「同Ver.18.0b」の提供を開始した(ニュースリリース)。3Dスキャナーで計測した点群データを扱えるデジタルモックアップツール(DMU)「XVL Studio Hybrid」と組み合わせると、既存の機械・設備も含めた検証を仮想空間内で実施できる(図)。

図:「XVL Studio VR オプション」を「XVL Studio Hybrid 」に組み合わせてVR表示した例
(出所:ラティス・テクノロジー)
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 XVL VRは、軽量3Dデータ形式「XVL」を用いて生産設備や建設機械、輸送機械などの大容量3DデータをそのままVRで表示し、作業性などを確認できるようにするもの。ヘッドマウントディスプレーを装着して製品モデルの中で作業姿勢を取るなどして検証すれば、設計段階において前倒しで作業性などを検討できる。

 一方で既存の機械・設備については従来、VR表示できず、例えば工場に新しい設備を搬入する際の事前検証では、作業のためのスペースを確保できるかといった観点での検証が難しかった。新版では、XVL Studio Hybridとの連携によってこの課題に対応した。XVL Studio Hybridは、既存の設備を3Dスキャナーで計測した点群データをXVLとして取り込んで活用する(関連記事)。そのモデルと新たに設計した3Dモデルを混在させることで、コンピューター画面上でのデザインレビューや設置・施工手順の検証が可能になる。

 XVL Studio HybridにXVL VRの新版を組み合わせれば、既存の機械・設備と新しい設備の両方を仮想空間に置ける。搬入を担当する作業者が「現場では設備がどのように見えるか」「作業スペースに十分な余裕があるか」などを体験でき、画面上での検証では気付けなかった課題を見つけやすくなるという。

 新しい設備の移動中に、既存設備と干渉しないかをチェックする機能も備える。干渉を検出した場合、その位置をスナップショットとして保存すれば、関係者間で共有して対応を検討できる。

 XVL VRは、XVL Studio Hybridの他「XVL Studio Standard」「同 Pro」のオプションとして提供される。価格は、XVL Studio HybridとXVL VRがそれぞれ1ライセンス250万円(税別)。別途、年間保守費用50万円(同)が発生する。