米ブロードコム(Broadcom)は、Wi-Fi 6Eに対応したアクセスポイント用SoC(System on a Chip)を8製品発表した(ニュースリリース)。Wi-Fi 6Eは、米Wi-Fi アライアンス(Wi-Fi Alliance)が2020年1月3日に発表した、「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)の拡張規格(関連記事)。Wi-Fi 6で使う2.4GHz帯と5.0GHz帯に、6GHz帯(5.935G-7.125GHz)を追加した。

6GHz帯利用のWi-Fi 6Eを家庭で使うメリットやユースケース。Broadcomのスライド
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 Wi-Fi 6Eが登場した背景には、米FCC(Federal Communications Commission)が表明した周波数見直しの中で、5.9GHz帯および6GHz帯の合計1200MHz幅の帯域の用途を改めて策定する方向性を、2019年10月に打ち出したことがある。ただし、今のところFCCは方針を固めておらず、米国以外では議論はこれからという段階。Wi-Fi AllianceはWi-Fiで利用可能になった場合に備え、いち早くWi-Fi 6Eという規格のブランドを策定した格好である。

 BroadcomはWi-Fi 6E推進派の企業であり、この規格を盛り上げる狙いで、対応するSoCを8製品発表した。中には詳細なスペックが公表されていないものもあるが、今回、Wi-Fi 6E対応アクセスポイント用SoCを、企業(エンタープライズ)向けに4製品、家庭(レジデンシャル)向けに4製品を発表している。

 このうち、企業向けの4製品は以下の通り。「BCM43694」は4×4 MIMOと2つの周波数帯、帯域幅160MHzに対応するSoC。「BCM43693」は、3×3 MIMOと3つの周波数帯、帯域幅80MHzに対応するSoC。「BCM43692」は2×2 MIMOと3つの周波数帯、帯域幅80MHzに対応するSoC。「BCM47622」は2つの2×2 MIMOに対応するSoCで、CPUにArm A7コアを4つ集積する。

 一方、家庭向けの4製品は以下の通り。「BCM43684」は4×4 MIMOと帯域幅160MHzに対応するSoC。「BCM6710」は3×3 MIMOと帯域幅80MHzに対応するSoC。「BCM6705」は2×2 MIMOと帯域幅80MHzに対応するSoC。「BCM6755」は2つの2×2 MIMOに対応するSoCで、CPUにArm A7コアを4つ集積する。

 発表によれば、これらのWi-Fi 6E対応アクセスポイント用SoCは、現在、特定顧客向けにサンプル出荷中である。