台湾MediaTek(メディアテック)は、5Gスマートフォン向けSoC「Dimensityファミリー」の高性能品「1200」と「1100」を発表した(ニュースリリース)。どちらも6nmプロセスで製造する。これまでの高性能品は7nmプロセスで造る「1000+」と「1000」だった。

Dimensity 1200の概要
(出所:MediaTek)
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 上位品の1200のCPUは8コア構成で、最大3GHz動作のArm Cortex-A78を4個、最大2GHz動作のArm Cortex-A55を4個集積する。GPUは9コアのArm Mali-G77 MC9で、最大2520画素×1080画素のディスプレーに出力可能(最大リフレッシュレートは168Hz)である。5コアのISP(Image Signal Processor)を集積し、最大で200M画素のカメラをサポートする。推論処理向けのプロセッサーコアはMediaTek APU 3.0である。撮影した静止画や動画の高精細化などをAI処理(推論処理)できるという。

 集積したモデムは2G、3G、4G、5Gに対応する。5G通信を安定化させる5G HSRモードや5Gエレベーターモードをサポートする。ピークダウンロード速度は4.7Gビット/秒で、ピークアップロード速度は2.5Gビット/秒である。このほか、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、GNSS(GPS/BeiDou/Glonass/Galileo/QZSS/NavIC)、FM放送をサポートする。LPDDR4x型DRAMを16Gバイトまで外付けできる。UFS 3.1のストレージに対応する。

 下位品のDimensity 1100の仕様は上述した1200とほぼ同じだが、いくつかの点で1200の方が高い値となっている。例えばCPUでは1100もCortex-A78が4個、Cortex-A55が4個の8コア構成だが、Cortex-A78の最大動作周波数が2.6GHzであり、1200よりも400MHz低い。ディスプレーのリフレッシュレートは24Hz低い144Hz。ISPに対応したカメラの解像度は約半分の108M画素である。

 MediaTekによれば、複数のユーザーが1200と1100の採用を決めており、これらを搭載した端末は2021年第1四半期末と第2四半期初頭に販売されるという。