新日本無線は、車載用リモート・キーレス・エントリー(RKE:Remote Keyless Entry)に向けた単極双投(SPDT:Single Pole Double Throw)タイプのRFスイッチICを発売した(ニュースリリース)。対応する周波数範囲が300M~8.5GHzと非常に広いことが特徴で、さまざまな用途を見込む。「サブGHz帯を使う車載RKEはもちろんのこと、今後登場する2.4GHz帯のBLE(Bluetooth Low Energy)ベースのスマート・カー・アクセス、さらに最大8.5GHzまでの周波数帯域を使うUWB(Ultra Wide Band)ベースのセキュリティーシステムにも、新製品を適用できる」(同社)。

車載用RKEに向けたSPDTタイプのRFスイッチIC
(出所:新日本無線)
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 新製品は、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100 グレード1」に準拠する。グレード1は動作温度範囲が−40~+125℃と広いことを意味している。「車載用RKEを実現する回路はボディー制御モジュール(BCM:Body Control Module)に実装することが多い。ボディー制御ユニットは高温になるプロセッサーICなどを搭載しており、RFスイッチICにも最大+125℃への対応が求められていた」(同社)。このほか、新製品は、ドイツ自動車工業会(VDE)が定めた工程プロセス監査に関する規格「VDE6.3」に準拠する。自動車業界の生産部品承認プロセス(PPAP)への対応も可能という。

 新製品の型名は「NJG1801BKGC-A」である。挿入損失は、周波数によって異なるが0.35~0.60dBの範囲。入出力間のアイソレーション特性は18~28dBの範囲である。パッケージは、外形寸法が1.6mm×1.6mm×0.78mmと小さい6端子ESONを採用した。このパッケージはウェッタブルフランク構造のため、光学式の自動目視(外観)検査装置(AOI)を使ってはんだ接合部を確認できる。新製品のこのほかの主な仕様は下図の通り。現在、新製品は量産中である。価格は明らかにしていない。

新製品の主な仕様
(出所:新日本無線)
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