台湾メディアテック(MediaTek)は、ゲーム性能を重視したスマートフォン向けSoCの新製品として「Helio G80」と「Helio G70」を発表した(ニュースリリース)。2019年7月に発表した「Helio G90シリーズ」の下位製品に当たる。

 既製品のHelio G90シリーズは、「Helio G90T」と「Helio G90」の2製品から成る(関連記事)。どちらもほぼ同じチップ構成だが、前者の方が動作周波数が高いなど高位の製品となっている。今回のHelio G80とHelio G70の関係もこれに似ており、どちらもほぼ同じチップ構成で、前者の方が動作周波数が高いなど高位の製品である。

 G80とG70のどちらのCPUも8コア構成で、2コアは動作周波数が最大2GHzの「Arm Cortex-A75」。残り6個は「Arm Cortex-A55」。このCortex-A55の動作周波数はG80で最大1.8GHzなのに対して、G70は最大1.7GHz。GPUコアはG80とG70とも「Arm Mali-G52 MC2」だが、動作周波数が異なる。G80は最大950MHz、G70は最大820MHzである。

 2製品とも、Helio G90シリーズと同様に、同社のゲームに適した機能と技術群「HyperEngine」 を搭載している。これで例えばWi-Fiの電波が弱くなったら、13msという短時間でWi-FiとLTEの両方を同時利用するように変更される。また、通話とデータ通信を同時に行えるため、電話の着信があってもゲームが中断されない。

 このほか2製品には、被写界深度調整やカメラ制御、電子式画像安定化、ローリングシャッター補正といった機能に対するハードウエアアクセラレーターや、慣性ナビゲーションエンジンも搭載されている。G80とG70は共に12nmプロセスで製造され、まずはインド市場向けに2020年2月中に投入される予定である。