オランダNexperia(ネクスペリア)は、「OPEN(One Pair Ether Net) Alliance」が定めた仕様に準拠した車載Ethernet向け静電気放電(ESD)保護ダイオードを2製品発売した(ニュースリリース)。2製品の内訳は、データ伝送速度が100Mビット/秒の車載Ethernet規格「100BASE-T1」に準拠した「PESD2ETH100-T」と、100BASE-T1に加えてデータ伝送速度が1Gビット/秒の車載Ethernet規格「1000BASE-T1」にも準拠した「PESD2ETH1G-T」である。Si基板に作り込んだ4個のダイオードで、Ethernetの差動伝送ラインに対するESD保護機能を実現した。同社によると、「バリスターなどの競合製品と比較すると、高いESD保護性能が得られる。例えば、接触放電モデルにおけるESD耐圧は最大±30kVと高い」という。

「OPEN Alliance」仕様に準拠した車載Ethernet向けESD保護IC。Nexperiaのイメージ
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 車載用ディスクリート半導体の品質規格「AEC-Q101」に準拠する。PESD2ETH100-Tの端子間容量は3pF(最大値)、PESD2ETH1G-Tは2pF(最大値)とどちらも低い。このため、Ethernetケーブルを伝搬する信号波形に与える悪影響を抑えられる。ダイナミック抵抗は、PESD2ETH100-Tが0.44Ω(標準値)、PESD2ETH1G-Tが0.6Ω(標準値)。OPEN Allianceが定める「1000 contact discharges」におけるESD耐圧は、PESD2ETH100-Tが±30kV、PESD2ETH1G-Tが±15kVである。

 以下の特性は、2製品どちらも同じである。ピーク逆動作電圧(VRWM)は+24V(最大値)。トリガー電圧は+100V(最小値)。逆方向の漏れ電流は1nA(標準値)である。パッケージは、外形寸法が2.9mm×1.3mm×1.0mmの3端子SOT23である。価格は明らかにしていない。