米Microchip Technology(マイクロチップ・テクノロジー)は、車載Ethernet AVB(Audio Video Bridging)向けのシングルポートEthernetコントローラーIC「LAN9360」を発表した(ニュースリリースのPDF)。車内のスピーカーやアンプ、マイクロホン、ナビゲーションシステム、ラジオチューナー、スマートヘッドセットといったオーディオ機器を車載Ethernet AVBネットワークに接続するために使う。

新製品と応用イメージ
(出所:Microchip)
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 オーディオ機器のオーディオインターフェースのI2S(Inter-IC Sound)/TDM(Time-Division Multiplexing)/PDM(Pulse-Density Modulation)とEthernet AVBの間をつなぐ。同社によればIEEE 802.1AS-2011(gPTP:generalized Precision Time Protocol)やIEEE 1722-2016 (AVTP:Audio Video Transport Protocol)、IEEE 1733-2011(AVB RTCP(Real-time Transport Control Protocol) packet extension)などのプロトコルを内蔵しており、ユーザーの開発負荷を低減できるという。

 新製品1個に最大40までのオーディオ機器が接続可能で、同時に7本のオーディオストリームをルーティングできる。EthernetのPHYは内蔵しないため、RMII(Reduced Media-Independent Interface)経由で同社の「LAN8770」(シングルポートの100BASE-T1 Ethernet PHY)*などをつなぐ。LAN8770をつないだ場合、シールドなしのより対線ケーブルで100Mビット/秒の通信が可能である。また、同社の車載向けセキュアー処理IC「TrustAnchor100(TA100)」(ニュースリリースのPDF)を接続することで、セキュアーブートやHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)によるコンテンツ保護、コード認証などが可能になる。

新製品内部の機能ブロックと外部接続
(出所:Microchip)
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 このほか、LAN9360はホストMCU接続用などに向けたSPIインターフェースや、外部にTA100/EEPROM/PLLなどを接続するためのI2Cインターフェースを備える。動作温度範囲は-40~+105℃。パッケージは9mm×9mmの100ボールTFBGA。すでに量産を開始しているが、価格などは未公表である。