TDKは、リップル電流耐量を高めた基板自立形(スナップイン形)のAl(アルミニウム)電解コンデンサーを発売した(ニュースリリース)。同社の完全子会社である独TDK Electronics(旧EPCOS)が開発したもので、「EPCOS」の製品ブランドで販売する。産業機器の電源基板に挿入実装して使う。同社によると「リップル電流耐量を高めたため、より多くの電流を出力に供給できるようになる。大きな出力電力を必要としたり、厳しい環境で使われたりする産業機器に向ける」という。具体的な応用先は、汎用インバーター装置や太陽光発電用インバーター装置、無停電電源装置(UPS)、エレベーター、エスカレーター、鉄道関連機器などである。

リップル電流耐量を高めた基板自立形のAl電解コンデンサー
(出所:TDK)
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 新製品の型番は「B43548シリーズ」である。耐圧は+400Vと+450V、+500Vの3種類から選べる。静電容量の範囲は68μ〜820μF。リップル電流耐量(100Hz、+60℃のとき)は耐圧と静電容量によって異なり、1.47〜9.80Aの範囲である。最大動作温度は+105℃と高い。リップル電流耐量は同社従来品「B43544シリーズ」と比較すると約11%高めた。競合他社品と比べると、「1A程度多い。改善幅は20〜25%増である」(同社)という。

新製品の位置付け
赤丸を付けたのが、新製品の「B43548シリーズ」(出所:TDK)
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 新製品は円筒型であり、外形寸法は21種類ある。直径は25mmと30mm、35mmの3つ。長さは25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mmの7つ。この直径と長さの組み合わせで21種類を用意した。詳細は下表の通りである。耐用時間は3000時間を確保した。さらに、周波数が3Hzで振幅が150Vの脈動電圧を与える急速充放電テストでは、2000万サイクルを繰り返しても信頼性に影響を与えないことを確認している。

新製品の品種展開
耐圧、静電容量、外形寸法が異なる品種を用意した。(出所:TDK)
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 現在、量産出荷中である。価格は明らかにしていない。なお、特性のカスタマイズに対応するという。「産業機器では、汎用品をそのまま使うのではなく、適用する機器に合わせてAl電解コンデンサーの特性をカスタマイズするケースが多い。例えば、耐圧を若干低くして、寿命(耐用時間)を延ばすといったカスタマイズが可能である」(同社)としている。

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