米Texas Instruments(TI)は、外形寸法が5mm×5.5mm×4mmと小さい最大4A出力の降圧型DC-DCコンバーターモジュール「TPSM53604」を発売した(ニュースリリース)。パッケージは、15端子のRLF(Routable Lead Frame)QFNである。この中にDC-DCコンバーターICとパワーMOSFET、インダクター、抵抗器、コンデンサーを収めた。同社によると、「業界最小の寸法を実現した。競合他社の類似製品と比較すると、基板上の実装面積を30%削減できると同時に、電力損失を50%減らせる」という。FA機器や産業用制御機器、産業用輸送機器、テスト機器、計測器、航空宇宙用電子機器、防衛用電子機器、電力グリッド向けインフラ機器などに向ける。

業界最小の降圧型DC-DCコンバーターモジュールのパッケージと、基板への実装例。Texas Instrumentsの資料
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 同期整流方式を採用する。入力電圧範囲は+3.8〜36V。出力電圧は+1〜7Vの範囲で、ユーザーが外付け抵抗を使って設定できる。スイッチング周波数は1.4MHz(標準値)。変換効率は最大で95%が得られるという。電磁遮蔽(シールド)付きインダクターを採用することなどで、放射電磁雑音(EMI)を低減した。EMIの規制値「CISPR 11」をクリアできるとする。パッケージは底面積の42%が金属電極であり、これを基板に接触させることで放熱できる。このため競合他社のBGAパッケージ封止品と比較すると、高い放熱特性が得られるという。動作温度が+85℃の場合、20W出力までであればエアーフローなしで動作させることができる。

 ヒカップモードが付いた短絡保護機能や、過熱保護機能、出力のプリバイアス付き起動機能、ソフトスタート機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能、パワーグッド信号フラグ出力機能などを搭載した。動作温度範囲は−40〜+105℃。内蔵したICの動作接合部温度範囲は−40〜+125℃である。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は3.65米ドルからである。評価ボードも用意している。米国での参考単価は49米ドルである。