独Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は、セキュリティーコントローラーICの新製品「SLC36/SLC37」を発表した(ニュースリリース)。CPUコアは英Arm(アーム)の「SecurCore SC300」で、40nmプロセスで製造する。

 Infineonによれば、コロナ禍によってキャッシュレス決済が世界中で増えているという。カードとウエアラブル機器を使ったキャッシュレス決済は2020年に40%増加したとする。このうち80%が25米ドル未満の決済で、以前ならば現金が主に使われていた少額決済である。

 新製品のSLC36/SLC37は、読み取り・書き込み機との非接触通信および接触通信の両方をサポートする、いわゆるデュアルインターフェース対応である。非接触インターフェースはISO14443 type A/BとISO18092(NFC)、接触インターフェースはISO7816に対応する。最大100MHz動作のSC300コアや、フラッシュメモリー(同社のSOLID Flash)、SRAMなどを集積する。

 SLC36とSLC37は想定する用途に差があり、それによってメモリー容量や対応する暗号方式などが異なる。SLC36は従来型の決済に向けた製品で、フラッシュメモリー容量は280K~352Kバイト。SRAM容量は12Kバイト。一方SLC37はウエアラブル決算をはじめ、複数のアプリケーションに向けた製品で、フラッシュメモリー容量は400K~512Kバイトと大きい。SRAM容量も14Kバイトと大きくなっている。

 どちらもキャッシュレス決済など最近の用途で求められる暗号技術、ECCとAECの最新仕様への対応をうたう。例えば非対称暗号については最大512ビットのECCと最大4096ビットのRSAに対応している。

 SLC36/SLC37はCC EAL6+の認証を取得済みで、現在量産出荷中である。

SLC36の主な仕様
(出所:Infineon Technologies)
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SLC37の主な仕様
(出所:Infineon Technologies)
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