米Diodes(ダイオーズ)は、入力電圧範囲が+4.5〜18Vと広く、最大出力電流が6Aと大きい降圧型DC-DCコンバーターIC「AP62600」を発売した(ニュースリリース)。+5Vもしくは+12Vの中間バス電圧を入力とし、それからFPGAやDSP、ASIC、マイコンなどに供給する低電圧の電力を生成するPOL(Point Of Load)コンバーターに向ける。具体的な応用先は、テレビやパソコン用モニター、白物家電、家庭用オーディオ機器、家庭用ゲーム機などである。

入力電圧範囲が+4.5〜18Vと広く、最大出力電流が6Aと大きい降圧型DC-DCコンバーターIC。Diodesのイメージ
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 フィードバックループの制御方式には、コンスタントオン時間(COT:Constant On Time)方式である。同社によると、「COT方式を採用したため、外付け部品の点数を最小限に抑えられると同時に、高速な負荷過渡応答特性や、低い出力リップル電圧が得られる。さらに、フィードバックループの高い安定度を比較的簡単に実現できる」という。同期整流方式を採用しており、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチを集積した。オン抵抗は、ハイサイドスイッチが36mΩで、ローサイドスイッチが14mΩである。出力電圧は、+0.6〜7Vの範囲でユーザーが設定できる。集積した基準電圧源の誤差は+0.6V±1%。スイッチング周波数は400kHz、800kHz、1.2Mhzの中から選択できる。動作モードは、PWM(Pulse Width Modulation)モードのほか、PFM(Pulse Frequency Modulation)とUSM(Ultrasonic Mode)を用意した。ゲートドライバー回路に同社独自技術を適用することで、スイッチングノードのリンギングを抑えて、放射電磁雑音(EMI)を低減したという。

 プログラマブルなソフトスタート機能や、パワーグッド信号インジケーター機能。低電圧ロックアウト(UVLO)機能、サイクル・バイ・サイクルのバレー(谷)型電流制限機能、サーマルシャットダウン機能などを用意した。パッケージは、外形寸法が2.0mm×3.0mm×0.8mmの12端子V-QFN。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。