米Efficient Power Conversion(EPC)は、ToF(Time of Flight)方式の距離センサー(LiDAR:Light Detection and Ranging)に向けたGaNレーザードライバーICを発売した(ニュースリリース)。+40V耐圧のGaNパワートランジスタ(GaN FET)とゲートドライバー回路を1チップに集積した。面発光型半導体レーザー(VCSEL)などを外付けして使う。ロボットやドローン、自律運転車、カメラモジュール、スマートフォン、家庭用ゲーム機などに向ける。このほか、昇圧型DC-DCコンバーター回路や、オーディオ用クラスEアンプなどの電力変換段ICとして利用することも可能である。

ToF方式の距離センサーに向けたGaNレーザードライバーIC
(出所:Efficient Power Conversion)
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 最大の特徴は、最大100MHzと高いスイッチング周波数でレーザー出力を変調できることだ。パルス幅が2nsと極めて狭いレーザー出力が得られる。従って、高精度で高分解能の距離測定が可能になるとしている。さらに、複数の機能を1チップに集積したため、プリント基板上の実装面積を減らせる。「ディスクリート部品で構成した場合に比べて、実装面積は36%削減できる」(同社)という。

 新製品の型番は「EPC21601」である。GaN FETのオン抵抗は40.5mΩ(標準値)。最大ピーク出力電流は10Aと大きい。ターンオン時間は410ps、ターンオフ時間は320psとどちらも短い。制御信号入力の電圧振幅は+3.3Vである。パッケージは、外形寸法が1.5mm×1.0mm×0.68mmの6端子チップスケールBGA。GaNダイ上に表面保護膜(パッシベーション膜)を形成した後に、6個のボール電極を取り付けた。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃。50万個購入時の参考単価は1.00米ドル未満である。

 このほか、今回の新製品を搭載した評価ボード「EPC9154」を併せて発売した。外付けしたVCSELを最大+30V、最大10Aで駆動できる。駆動信号のパルス幅は2n〜1000nsの範囲でユーザーが設定できる。評価ボードの面積は5mm×5mm。参考単価は465.23米ドルである。