デジタル技術によりスマートファクトリーの一括構築を手掛けるコンソーシアム「Team Cross FA」は、複数メーカーの機器を組み合わせて画像検査システムを検証できる施設「画像処理ラボラトリー」を神奈川県相模原市に開設、サービスの予約受付を2020年3月2日から開始した(図1図2)。運営は、Team Cross FAの窓口を務める日本サポートシステム(以下JSS、茨城県・阿見町)とレボックス(相模原市)。画像検査システムの導入を検討する企業に対し、機器や判断プログラムの選定や、装置の製作・設置まで一括して提案する。

図1:「画像処理ラボラトリー」が入居するさがみはら産業創造センターの「SIC-2 R&D Lab」
(出所:日本サポートシステム)
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図2:「画像処理ラボラトリー」の内観
(出所:日本サポートシステム)
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 新施設では、さまざまな画像処理機器メーカーの機器を扱う。機器のメーカーはレボックスやシーシーエス(京都市)、フォクスター(Phoxter、大阪府豊中市)、システム計画研究所/ISP(東京・渋谷)、三菱電機、ティー・イー・エム(東京・千代田)、NEC、日本エレクトロセンサリデバイス(大阪市)。照明は50種類、カメラ・レンズは30種類をそろえるという。

 顧客企業の検査対象物に適した画像検査システムの構想から製作・設置までのサービスを提供する。ルール型画像処理から人工知能(AI)による画像処理まで、さまざまなタイプの画像処理の応用が可能。AIを利用しないシステムの場合、約2時間で検証を完了できるとしている。

 JSSによると、多品種少量生産に合った検査装置が求められる中、それらを扱える人材が不足している。加えて、検査装置の導入を検討する際、ユーザーが画像処理メーカーと装置メーカーそれぞれに依頼しなければならず、情報を一元管理できない課題があるという。それに対して新施設では、画像処理の知見と経験を持つ専任者が装置の構想から設置までワンストップで担当する。

 さらに検査装置の導入後には、設備の異常に対する遠隔サポートも提供する。エラー発生時、現場から録画情報を収集し、JSSが保有するエラー要因情報とクラウド上で照らし合わせて解析。迅速にトラブルに対応し、ユーザーの損害を抑えるという。

 Team Cross FAは、物流を含めて製造業のスマート工場化への取り組みを加速させる目的で設立されたコンソーシアムだ。幹事会社はFAプロダクツ(東京・港)とロボコム(同)、オフィスエフエイ・コム(栃木県小山市)、JSS、ロボコム・アンド・エフエイコム(東京・港)、INDUSTRIAL-X SECURITY(同)。これらの企業で網羅しきれない「コンサル」「ITシステム」「建物建設」「保守」「人材派遣」などの分野をサポートする「公式パートナー」として電通国際情報サービスや日立システムズ(東京・品川)、ミツイワ(東京・渋谷)、鹿島建設、日研トータルソーシング(東京・大田)が参画。日本ロボット工業会や自治体、第三セクターなどとも連携する。