米Xilinx(ザイリンクス)は、FPGAを搭載したネットワーク・インターフェース・カード(NIC)の新製品「Alveo SN1000 SmartNIC」を発表した(ニュースリリース)。既存のNIC製品(Alveo U25)は25GbE(25Gビット/秒Ethernet)までの対応だったが、新製品は100GbE(100Gビット/秒Ethernet)に対応できる。2021年3月中に一般販売を開始する予定である。

今回の新製品
(出所:Xilinx)
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 新製品はFHHL(Full Height Half Length)のPCI Expressカード(長さ167.5mm×幅111.15mm×高さ18.3mm)である。8レーンのPCI Express Gen4または16レーンのPCI Express Gen3スロットに挿して使う。各種処理のアクセラレーションなどを担うFPGAとして同社の「16nm UltraScale+ FPGA(XCU26)」を、全体の制御を担うコントローラーとしてオランダNXP Semiconductorsの「Layerscape LX2162A」(16個のArm Cortex-A72コアなどを集積)を搭載する。XCU26には最大8GバイトのDDR4型DRAMを、LX2162Aには最大4GバイトのDDR4型DRAMを外付けるできる。新製品のカードは、Ethernet接続用に2つの100GbE対応QSFP28ポートを備える。なおボード全体として対応可能な帯域は100Gビット/秒までである。

新製品の機能ブロック図
(出所:Xilinx)
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 新製品の開発には、Xilinxのソフトウエア設計者/AI開発者向けFPGA設計環境「Vitis」*を使える。Vitisを使うことで、新製品にオフロードしたい処理をP4やC言語、C++といった高級言語で定義できるという。

FPGAカードベースでAIビデオ処理

 今回、Xilinxは、AIビデオ処理を行うためのプラットフォーム「Smart World」も発表した。Smart Worldは、新製品をはじめとしたFPGA搭載カード「Alveo」、開発環境、統合のためのツールからなる。エコパートナーがこのプラットフォームで稼働するソフトウエアなどを用意しており、ユーザーの応用システムの開発を支援する。今回、3社のパートナーが紹介された。カナダAupera Technologies、仏Mipsology、米Deep AIである。

「Smart World」の概要
(出所:Xilinx)
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 さらに今回、Xilinxは、高速アルゴリズム取引(AAT:Accelerated Algorithmic Trading)向けのリファレンス設計も発表した。Alveoをベースにしたリファレンス設計で、Alveo購入者に無償提供される。このリファレンス設計を使うことで、低レイテンシーなAATを実現できるという。