米Vicor(バイコー)は、動作温度範囲を−55℃〜+115℃に広げたゼロ電圧スイッチング(ZVS:Zero Voltage Switching)方式の昇降圧型DC-DCコンバーターモジュール「PI3740-00-BGMx」を発売した(ニュースリリース)。同社従来品「PI3740-00-xGIZ」の動作温度範囲は−40〜+115℃だった。より過酷な環境で使用する電子機器に向ける。

動作温度範囲が−55℃~+115℃と広いZVS方式の昇降圧型DC-DCコンバーターモジュール。
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 非絶縁型のDC-DCコンバーターモジュールで、DC-DCコンバーター制御ICとスイッチング素子などを1つのパッケージに収めたSiP(System in Package)品である。インダクターやコンデンサー、抵抗分圧器などは外付けで用意する必要がある。入力電圧範囲は+8~60V。+12Vや+24V、+48V、+60Vの直流(DC)バスを使う電子機器に適用できる。出力電圧は+10〜50Vの範囲で、ユーザーが抵抗分圧器を使って設定可能である。最大出力電力は140W。ただし、新製品を複数個並列に接続することで、より大きな出力電力が得られる。変換効率は最大96%と高い。同社独自のゼロ電圧スイッチング技術を採用することで実現したという。同社によると、「業界最高レベルの変換効率を実現した」とする。

 入力の過電圧/低電圧ロックアウト機能や、出力の過電圧保護機能、過熱保護機能などを備える。パッケージは、外形寸法が14.0mm×10.5mm×2.56mmの140端子BGA。一般的なPbフリー対応品「PI3740-00-BGMZ」のほかに、Snメッキ(tin lead)品「PI3740-00-BGMP」も用意した。PI3740-00-BGMZの100個購入時の米国での参考単価は42.12米ドルである。