東芝デバイス&ストレージは、電源電圧リップル除去比(PSRR)が100dB(1kHzにおける標準値)と高いLDOレギュレーターICを発売した(ニュースリリース)。PSRRが高いため、マイコンやアナログIC、センサーなどの負荷に対して、極めて電圧変動が少ない電源を供給できる。外形寸法が0.645mm×0.645mm×0.33mmと小さいWCSP4Fパッケージに封止したことも特徴である。「搭載した電子機器の小型化や低背化に貢献する」(同社)。具体的な応用先は、スマートウオッチやアクションカメラなどのウエアラブル機器、スマートフォンやタブレット端末、携帯型音楽プレーヤーなどのモバイル機器、電気シェーバーや血圧計、血糖値計などのヘルスケア機器などである。

PSRRが100dBと高いLDOレギュレーターIC
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
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 新製品の最大出力電流は500mAである。同社によると、「500mA出力のLDOレギュレーターICでは業界で最も高いPSRRを実現した」。バンドギャップ基準電圧源のほか、極めて低い周波数のみを通過させる低域通過フィルターと、低ノイズで高速のオペアンプを組み合わせることで、PSRRを100dBと高くできたという。CMOS技術で製造する。新製品の型番は「TCR5RGシリーズ」。出力電圧は固定であり、+0.9〜5.0Vの範囲で出力電圧が異なる45製品を用意した。入力電圧範囲はいずれの製品も+1.8〜5.5Vである。

 入力コンデンサーと出力コンデンサーのどちらにも、静電容量が1μFと小さい積層セラミックコンデンサーが使える。過電流保護機能やサーマルシャットダウン機能、出力コンデンサーの自動放電(オートディスチャージ)機能などを備える。動作温度範囲は−40〜+85℃。このほかの主な特性は下表の通りである。現在、量産出荷中。インターネット通販会社における1000個購入時の単価は0.154米ドルである。

新製品の主な特性
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
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