ソニーは、有効画素数が1億2768万画素(水平1万3400画素×垂直9528画素)と多い産業機器向けイメージセンサー「IMX661」を開発し、2021年4月からサンプル出荷を始める。高速移動体を撮影してもブレない「グローバルシャッター(GS)機能」を搭載。この画素数は、GS機能を備えるイメージセンサーとして「業界最多」(同社)とする。

「IMX661」
(出所:ソニー)
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 IMX661のサイズは対角56.73mm(3.6型)。産業機器向けとして一般的なCマウントレンズ対応の1.1型品に比べて約10倍の面積だという。アクティブ領域は46.2mm×32.9mm。画素サイズ(ユニットセルサイズ)は3.45μm角である。

「IMX661」と1.1型イメージセンサーの撮像サイズの比較
(出所:ソニー)
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 独自の素子構造とインターフェース技術によって、1億2768万画素、10ビット出力時でフレーム速度21.8フレーム/秒を達成し、多画素ながら高速にした。前者に関しては、「Chip on Waferプロセス技術」と呼ぶ製造技術を適用し、A-D変換器などの回路を備えた「機能チップ」を、画素構造を設けた「画素ウエハー」に実装した。今回、画素ウエハーに、4枚の機能チップを実装している。

「Chip on Waferプロセス技術」による素子構造の概略
(出所:ソニー)
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 後者では、ソニーが開発した、クロック信号を重畳したインターフェース規格「SLVS-EC」を採用した。同規格の採用によって、信号線1対当たり4.7Gビット/秒でデータを出力できる。

 IMX661にはカラー品のほか、白黒品も用意。カラー品のサンプル出荷を21年4月から開始し、その約1カ月後に白黒品の出荷を始めるという。