台湾MediaTek(メディアテック)は、4K解像度のデジタルテレビに向けたSoC「MT9638」を発表した(ニュースリリース)。同社独自のAI推論処理コア「APU:AI Processing Unit」を集積しており、スマートテレビが実現できるとする。

 MT9638のCPUは、最大1.5GHz動作の「Arm Cortex-A55」4つで構成する。GPUは、「Arm Mali-G52 MC1」である。最大3GバイトのDDR3型DRAMを外付け可能。集積したAPUによって、高画質化や超解像、ボイスアシスタントといった処理に推論を適用できる。また、VRR(可変リフレッシュレート)やMEMC(動き予測・動き補正)処理回路を集積しており、スムーズな4K映像の出力が可能だという。

 最大表示解像度は4K(3840画素×2160画素)。サポートするHDR形式は、BBC HLG、HDR10(SMPTE2084)、Dolby Vision HDR、Technicolor/Philips JHDR(ESTI TS 103 433)、HDR10+、China HDRである。デコードできる動画圧縮形式は、AV1、AVS2、HEVC、VP9、H.264、SHVC 4K60@10bit。エンコードできる動画圧縮形式はH.264である。デコードできるオーディオサラウンド方式はDolby AtmosとDTS Virtual X。集積したデモジュレーターはDTMB、DVB-C、ATVのデジタルテレビ方式をサポートする。対応する外部インターフェースはHDMI 2.0/1.4 with HDCP 2.2、HDMI 2.1、USB 2.0、USB 3.0である。Wi-Fi 6にも対応する。待機時(AIボイスアシスタント有効)の消費電力は0.5W以下とされる。

 MT9638を搭載した4Kスマートテレビは2021年第2四半期中に発売される予定である。