オランダNexperia(ネクスペリア)は、最大データ伝送速度が40Gビット/秒(20Gビット/秒×2チャネル)と高いインターフェース規格「USB4」に対応できる静電気放電(ESD)保護ダイオード「PESD2V8R1BSF」を発売した(ニュースリリース)。同社によると、「USB4規格に準拠したESD保護ダイオードの製品化は業界初」という。同社のESD保護ダイオード製品ファミリー「TrEOS」に含まれるものだ。USB4のほか、「Thunderbolt3」規格のデータラインのESD保護に使える。具体的な応用先は、携帯型電子機器や、通信機器、民生機器、コンピューター機器などである。

「USB4」規格に対応できるESD保護ダイオード。Nexperiaのイメージ
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 特徴は、「端子間容量とダイナミック抵抗が低く、ロバスト性(堅牢性)が高い点にある」という。端子間容量は0.1pF(標準値)と極めて低い。このためUSB4のデータラインを伝搬する信号に与える悪影響を最小限に抑えられる。ダイナミック抵抗は0.45Ω(標準値)である。ロバスト性の向上については、雷サージに対する耐量を増やし、ESDパルスに対する耐圧を高めることで実現した。雷サージに対する耐量は20A(8μ/20μsのパルスのとき)。ESD耐圧は、接触放電モデルで±10kV、気中放電モデルで±15kVを確保した。

 このほかの特性は以下の通り。ピーク逆動作電圧は±2.8V(最大値)。ピークパルス電流は4.5A(最大値)。ブレークダウン電圧は+9V(標準値)。逆方向の漏れ電流は50nA(最大値)。クランプ電圧は+5A(ピークパルス電流が4.5Aのときの最大値)。挿入損失は−0.21dB(10GHzにおける標準値)。反射損失は−17.4dB(10GHzにおける標準値)である。パッケージは、外形寸法が0.6mm×0.3mm×0.3mmのDSN0603-2(SOD962)。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。