米AMD(Advanced Micro Devices)は、組み込み向けMPU(マイクロプロセッサー)の「Ryzen Embedded R1000 SoC」に、「Ryzen Embedded R1305G」と「Ryzen Embedded R1102G」を追加した(ニュースリリース)。Ryzen Embedded R1000 SoCは1年ほど前の2019年4月に発表された(関連記事「Atariの新ゲーム機が採用、AMDが組み込み向けMPUの新製品」)。

 昨年(2019年)に発表されたのは2製品で、「Ryzen Embedded R1606G」と「Ryzen Embedded R1505G」だった。これら2製品の下位に位置づけられるのが、今回の2つの新製品である。4製品いずれも、CPUコア「Zenコア」とGPUコア「Vega GPU」などを集積し、米GLOBALFOUNDRIESの14nmプロセスで製造する。

 今回の2つの新製品のうちで、上位の「R1305G」のCPUは2コア/4スレッドで、動作周波数は定格1.5GHz、ブースト時2.8GHz。下位製品の「R1102G」は2コア/2スレッドで、定格1.2GHz、ブースト時は2.6GHzである。2製品どちらもGPUコアは3CU(Computing Unit)構成で動作周波数は最大1GHz。TDP(熱設計電力)はR1305Gが8~10W(調整可能)。R1102Gは6Wと低い。

2つの新製品の主な仕様
AMDの表
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 新製品のこのほかの特徴として、3画面出力(最大4K解像度)、2つの10Gビット/秒Ethernetポート、4K解像度動画のコーデック回路、セキュアーブート、メモリー暗号化などをAMDは挙げる。これらの特徴は、R1505GやR1606Gと共通である。

 R1305GとR1102Gは、2020年3月中に受注を始める。今回の新製品を搭載したサードパーティー製品も登場する。例えば、独Kontron S&TなどのMini ITXメインボードにはR1305G/R1102Gが搭載される(関連ニュースリリース)。また、英Simply NUCは、R1305G/R1102Gを搭載の小型PC(NCU)の「Red Oak」(製品紹介ページ)を2020年4月より出荷する予定という。