DMG森精機は、伊賀事業所(三重県伊賀市)内のショールーム「伊賀グローバルソリューションセンタ」に、金属積層造形の活用を支援する拠点「アディティブマニュファクチャリング Laboratory&Fabrication」(AM Lab&Fab)を開設した(図1)。恒温室に金属積層造形機を設置し、受託加工サービスを提供する。

図1:「アディティブマニュファクチャリング Laboratory&Fabrication」
図1:「アディティブマニュファクチャリング Laboratory&Fabrication」
(出所:DMG森精機)
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 同拠点には、DED(Directed Energy Deposition:指向性エネルギー堆積法)とSLM(Selective Laser Melting:選択的レーザー溶融法)の2つの方式の積層造形装置を用意し、さまざまな材料・形状に対応する(図2)。ワーク1個から受注し、造形サポート部の除去やブラスト処理などの仕上げ加工も提供する。ユーザーは、初期投資なしで金属積層造形の品質を確認できる。プログラミングから積層造形、仕上げ加工までを同拠点で完結するため、情報セキュリティー面の安全性が高いとしている。

図2:SLM方式の金属積層造形機「LASERTEC 30 DUAL SLM」
図2:SLM方式の金属積層造形機「LASERTEC 30 DUAL SLM」
(出所:DMG森精機)
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 ユーザーのワークを造形するだけでなく、積層造形のコンサルティングも展開。同拠点を例に、造形機の設置環境や周辺機器、プログラミングといった導入環境を提案する。

 同社によると、近年は積層造形の市場が大きく成長し、製造現場でも金属積層造形の需要が増えているという。一方で、人材不足のため急な需要増加に対応できない、自社の設備・ノウハウでは造形が難しい形状がある、といった課題を持つ企業もある。設備の導入を検討する前に金属積層造形技術を試してみたい要望もある。

 同拠点は、こうした課題の解決を支援する。同社は22年中に、同様の拠点を「東京グローバルヘッドクォータ」(東京・江東)にも設置する予定だ。