米アンペア(Ampere Computing)は、Arm v8AアーキテクチャーのCPUコアを最大80個集積するマイクロプロセッサー(MPU)「Ampere Altra」を発表した(ニュースリリース1)。同社によれば、サーバー専用に設計したMPUだという。

80個のArmコアを集積するサーバー専用MPU「Ampere Altra」
パッケージは4926端子FCLGA。Ampereの写真

 同社は米インテル(Intel)の出身者が設立したスタートアップで、2018年2月に最初の製品を発表している(関連記事「元Intel社長が率いる米Ampere、サーバー向けArm MPU発表」)。最初の製品は「Ampere eMAG」と名付けられ、2018年9月に出荷が始まった(ニュースリリース2)。eMAGは最大32個のArm v8.0AアーキテクチャーのCPUコアを集積し、最大動作周波数は3.3GHzだった。このMPUは台湾TSMCの16nmプロセスで製造された。

 今回のAltraは第2弾製品で、Armのサーバー向けCPUコア「Neoverse N1」(関連記事「打倒Xeon、英アームがサーバー/インフラ向け「Neoverse」で第1弾のCPUコア」)をベースにした、Arm v8.2A+アーキテクチャーのCPUコアを最大で80個集積する。このCPUコアは最大3GHzでシングルスレッド動作する。CPUコアごとに、64KバイトのL1命令キャッシュと、64KバイトのL1データキャッシュ、1MバイトのL2キャッシュを備える。さらに、チップ全体で32MバイトのSLC(System Level Cache)を集積する。

「Ampere Altra」の機能ブロック図
Ampereの図
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 ワーキングメモリーは、ECC付きDDR4-3200DRAMを最大16個のDIMMで4Tバイトを外付けできる。外部I/Oとして128レーンのPCI Express Gen4を搭載し、うち64(16×4)レーンはCCIXとしても利用可能となっている。

 TSMCの7nmプロセス「N7」(EUVなし)で製造し、TDP(熱設計電力)は45~210Wとされる。Ampere Altraは現在サンプル出荷中で、量産開始は2020年中ごろを予定している。

 Ampereは、Altraを2ソケット構成で搭載した「Mt. Jade Platform」と呼ぶラックサーバーも同時に発表した。このMt. Jadeでは最大160コアを備え、8Tバイトの外付けメモリーをサポートする。全部で186レーンのPCI Express Gen4を持ち、NVME M.2ソケットを2つ搭載している。

ラックサーバーの「Mt. Jade Platform」
Ampereの写真
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