米Qualcomm(クアルコム)は2021年3月25日、同社Snapdragon 7シリーズの最新SoC「Snapdragon 780G」を発表した。最先端の5nmプロセスを採用し、同時に3台のカメラ操作が可能なQualcomm Spectra 570や第6世代のAIエンジンを搭載するなど、7シリーズ初となる機能を数多く用意している。

出所:Qualcomm
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 カメラ機能については、ISP(Image Signal Processor、画像処理プロセッサ)を3基搭載するSpectra 570を採用。3台のカメラで同時に25メガピクセルの画像を撮影したり、ズーム、広角、超広角の3つのレンズを同時に使って撮影したりできる。低照度対応アーキテクチャーや、10億色超を再現するHDR10+での動画撮影機能も用意し、4K対応の最新コンピューター制御HDRにより画像の色、コントラストなども大幅に改善されている。

 AI機能に関しては、第6世代のAIエンジンとQualcomm Hexagon 770プロセッサにより、最大12TOPS(Trillion Operations Per Second、1秒間に12兆回の演算処理)を実現し、前世代のSnapdragon 768Gから性能を2倍向上。また、オーディオ処理用の低消費電力AIプロセッサーを統合した第2世代のQualcomm Sensing Hubを搭載し、AIを使ったノイズ抑制や高度な音声アシスタント対応など、様々な用途へのAI活用を支援する。

 ゲーミングに向けては、Snapdragon Elite Gamingの一部機能を最適化して搭載し、アップデート可能なGPUドライバーや10ビットHDRグラフィックスを提供する。CPUには、最大動作周波数2.4GHzのKryo 670を採用し、前世代から性能を最大40%改善。次世代のゲームがスムーズに動作する環境を提供する。

 5G対応モデムの「Snapdragon X53」を採用。SA(Standalone)、NSA(Non-Standalone)の5G NRやDSS(動的周波数共有)に対応し、サブ6GHz帯で最大3.3 Gビット/秒のダウンロード速度を実現する。7シリーズとして初めて、Snapdragon 888にも採用されたQualcomm FastConnect 6900を搭載し、最大3.6 Gビット/秒のWi-Fi通信をサポートするほか、Wi-Fi 6Eとして6GHz帯域にも対応。Bluetooth5.2も使えるものとなっている。

 このSnapdragon 780Gを搭載する製品は、2021年第2四半期にも発売開始される見込み。