米Advanced Micro Devices(AMD)は、3次元キャッシュメモリー「3D V-Cache」を搭載した、初のデスクトップPC向けMPU「Ryzen 7 5800X3Dプロセッサー」を2022年4月20日(米国時間)に発売する ニュースリリース 。米国における価格は449米ドル(約5万5000円)から。日本では4月下旬に発売するが、日本での価格は記事執筆時点では未発表。

3D V-Cache搭載のMPU「Ryzen 7 5800X3Dプロセッサー」と3D V-Cacheの効果
3D V-Cache搭載のMPU「Ryzen 7 5800X3Dプロセッサー」と3D V-Cacheの効果
(出所:AMD)
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 同社はこのMPUを22年1月に開催のテクノロジー見本市「CES 2022」で発表している*。3D V-Cacheでは、MPUのダイのSRAM(L3キャッシュ)領域上にSRAMダイを2枚縦積みして、L3キャッシュの容量を3倍にする。「L3キャッシュ容量の増加の効果は大きく、例えば、1080p解像度で複数のゲームを実行してみた結果、3D V-Cache非搭載のMPUに比べて15%の性能向上を確認した」(同社)。

* 関連記事 『Intelに先行、AMDがMS Pluton内蔵した初のPC用MPU』の3ページ目

 3D V-Cache搭載MPUに加えて、AMDはZen 3コア/Zen 2コアを集積したデスクトップPC向けMPUのバリューモデル6種を発表した。Zen 3コア集積のモデルが3種、Zen 2コア集積のモデルが3種である。6つのモデルは米国では22年4月4日に発売される。米国における価格は99~299米ドル(約1万2000円~約3万6400円)と低めに設定されている。日本での発売は4月中旬の予定だが、日本での価格は記事執筆時点では未発表。なお、Ryzen 7 5700X以外の5モデルにはCPUクーラー「Wraith Stealth」が付属する。

今回発表になったデスクトップPC向けMPUの主な仕様
今回発表になったデスクトップPC向けMPUの主な仕様
(出所:AMD)
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 さらに今回、AMD 300シリーズのチップセットが、Ryzen 3000/4000/5000シリーズ プロセッサーをサポートすることも明らかにされた。これまで、X370/B350/A320チップセットを搭載したメインボードではRyzen 3000/4000/5000は利用できなかった。新しいBIOS「AGESA 1.2.0.7」にアップデートすることでこれらのメインボードでもRyzen 3000/4000/5000が利用可能になるとされる。AGESA 1.2.0.7は既にメイン・ボード・ベンダーに提供されており、各ベンダーより22年4月以降にBIOSアップデートの形で対応が行われる予定という。

AMD 300シリーズのチップセットがRyzen 3000/4000/5000シリーズ プロセッサーに対応
AMD 300シリーズのチップセットがRyzen 3000/4000/5000シリーズ プロセッサーに対応
(出所:AMD)
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