フィンランドNokia(ノキア)は2021年3月23日、5Gを活用するエッジコンピューティングのプロセスを自動化し、運用管理を効率化するツール「Nokia Edge Automation」を発表した。

出所:Nokia
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 Nokia Edge Automationは、エッジサイト立ち上げからデータ、サイト管理、必要に応じたソフトウエアアップグレードなど、エッジコンピューティングのプロセスを自動化し、管理の負荷を軽減するツールである。データセンターの運用、リソース使用率の管理や最適化、自動化を支援する「Nokia AirFrame Data Center Manager」との併用で、エッジサイトインフラのライフサイクル管理も可能にする。Nokia Edge Automationでは、さまざまなハードウエアおよびクラウドスタックに対応し、既存の運用ツールとの統合も可能にするオープンAPIも提供している。

 同社では、今回のNokia Edge Automationにより、プロバイダーへの完成度の高いクラウドコンピューティングのエッジインフラ提供、vRANやOpen RANにも対応するマルチアクセスのエッジコンピューティング環境の提供が可能になるとしている。プロバイダーが抱える大量のクラウドソリューションサービスの管理を簡素化し、運用コストを約30%削減できるとする。今後は、世界規模の大手プロバイダーと連携してNokia Edge Automationの概念実証とトライアルを進めていきたいとしている。

 Nokiaは同日、メキシコのテレビ局TV Aztecaと連携しての、5G SA(Standalone)とエッジコンピューティングを使った動画転送実験についても報告している。遅延時間の低減に加えて、その機能性や柔軟性、コスト効率についても確認するものとなっている。

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 実験は、TV Aztecaの施設内で、Nokiaの基幹ネットワークと無線アクセスネットワーク、3.5GHz帯の帯域100MHzを使って進められた。撮影された4Kハイビジョン画像がTV Aztecaのエンコーディングサーバーに送信され、そのまま新たなインフラを経由することなく配信される様子を確認した。

 今回の実験は、エッジコンピューティングプラットフォームを使って、競技場などでARサービスを提供したり、イベントに関する各種解析を実施したりするなど、テレビ配信の新たな可能性を確認する目的があった。

 その結果、5Gコネクティビティーにより、ライブイベント中のより迅速なカメラワークや、よりダイナミックな映像の提供が可能になることを確認。小売業、製造業、鉱業、エネルギー産業などにも転用可能な動画ストリーミングの柔軟性、操作性、セキュリティー面のほかに、車列監視や自動制御などの実現可能性についても確認したとしている。