太陽誘電は、磁性体(コア材)に金属系材料(メタルコンポジット材料)を採用した「1608サイズ(1.6mm×0.8mm×1.0mm)」の車載機器向け積層パワーインダクター(電源インダクター)「MCKK1608TR47MVC」を開発し、量産を開始した(ニュースリリース)。同社の「MCOIL-MCシリーズ」に含まれる製品である。「1608サイズの金属系積層パワーインダクターの量産は、車載機器向けでは業界初」(同社)という。インダクタンス値は0.47μH(1MHzにおいて)である。車載機器向け受動部品の品質規格である「AEC-Q200」に準拠する。

磁性体に金属系材料を採用した1608サイズの車載機器向け積層パワーインダクター。太陽誘電の写真
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 車載インフォテインメント機器やADAS(Advanced Driver Assistance System)機器、テレマティックス機器などを制御する電子制御ユニット(ECU:Electric Control Unit)の電源回路のチョークコイルに向ける。今回の新製品を発売した背景として、同社は「車載機器の多機能化や高機能化に伴い、それに搭載する半導体チップの処理性能が増大する一方で、それらの車載機器を高密度に配置し、1つのモジュールに統合するため、搭載する電子部品にも小型軽量化が求められている」ことを挙げている。

 MCKK1608TR47MVCのインダクタンス許容差は±20%。直流抵抗は65mΩ(最大値)。定格電流Idc1(直流電流負荷時のインダクタンス変化率が30%となる電流値)は2.6A(最大値)、定格電流Idc2(直流電流負荷時の自己発熱による温度上昇が40℃となる電流値)は3.0A(最大値)である。

 このほか、1608サイズで2製品、2012サイズ(2.0mm×1.25mm×1.0mm)で4製品の量産を2020年中に開始する計画である。1608サイズ品である「MCKK1608TR24MVC」のインダクタンス値は0.24μH、「MCKK1608TR33MVC」は0.33μF。2012サイズ品である「MCKK2012TR24MVC」のインダクタンス値は0.24μF、「MCKK2012TR33MVC」は0.33μF、「MCKK2012TR47MVC」は0.47μF、「MCKK2012T1R0MVC」は1.00μF。サンプル価格はいずれも50円である。量産は、2020年3月に同社子会社である和歌山太陽誘電で開始した。