米Qorvoは、2.4GHz無線通信回路を集積したMCU「QPG6100」を発表した(ニュースリリース)。スマート照明やサーモスタット、セキュリティー用センサーなどのスマートホーム機器に向ける。

ConcurrentConnect技術のイメージ
(出所:Qorvo)
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 新製品は、同社の「ConcurrentConnect」と呼ぶ技術を使うことで、複数の異なる規格(プロトコル)の通信を同時に行えるという。ConcurrentConnectは時分割で異なるプロトコルの通信を行うことで、実質的に複数の通信を同時に行う技術である。例えば、Bluetooth Low Energy(BLE)とZigbee、Threadの通信が実質同時に行えるとする。

ConcurrentConnect技術の利用例
BLEとZigbeeを時分割処理し、実質的な同時通信を実現。(出所:Qorvo)
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 QPG6100には、最大64MHz動作のArm Cortex-M4コアや、512Kバイトのフラッシュメモリー、96KバイトのSRAM、セキュリティー処理回路「Advanced Security Engine」、2.4GHz無線通信回路、電源回路、センサー処理回路、各種インターフェース回路などを集積する。このうち、Advanced Security Engineは、AES暗号化や、ハッシュ関数演算、公開鍵暗号化、真の乱数発生、PUF(Physical Unclonable Function)対応などの機能を備える。

QPG6100の機能ブロック図
(出所:Qorvo)
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 無線通信回路には2つのアンテナを接続可能で、ダイバーシティー動作が可能である。ZigbeeやThreadなどのIEEE 802.15.4ベースの通信の場合、データレートは250Kビット/秒で、受信感度は-101dBm(標準値)。BLE 5.1通信の場合は、データレート125K/500K/1M/2Mビット/秒、受信感度は-105/-101/-98/-95dBmである。

 動作保証温度範囲は-40~+125℃。保管温度範囲は-50~+150℃。はんだ付け時の最大温度は+260℃(最大10秒間)。電源電圧範囲は1.8~3.6Vである。6mm×6mmの40ピンQFNパッケージに封止する。現在、サンプルチップと開発キットを提供中。量産開始時期と価格は未公表である。