ルネサス エレクトロニクスは、3相ブラシレスDC(BLDC)モーター制御ICの新製品「RAJ306001」と「RAJ306010」を発売した(ニュースリリース)。電動工具やドローン、掃除機、掃除ロボット、扇風機、ウオーターポンプなど、バッテリー駆動機器のモーター制御に向ける。

新製品と応用イメージ
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 両新製品とも、同社のモーター制御向け16ビットマイコン「RL78/G1F」のチップ(ダイ)と、プリドライバーなどの周辺部品のチップ(ダイ)を1パッケージに収めたSiP(System in Package)である。新製品を使うことでシステム設計が簡素化されるだけではなく、パッケージが8mm×8mmと小型のため、実装面積を最大50%縮小し、システムコストを削減できる。

 自己整合デッドタイム(Self-aligned dead time: SADT)調整機能を搭載しているほか、最大500mAまでのプリドライバー出力電流の調整が可能なため、大容量のMOSFETを駆動することができ、放熱設計が容易になるという。これらにより、最適なスイッチングのタイミングによるMOSFETの駆動が可能となり、MOSFETのスイッチングマージン時間を従来の約1/10に短縮し、発熱を抑えた高効率なモーター駆動制御を実現する。センサーレスでのモーター制御が可能である。

新製品の機能ブロック図
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 両新製品とも、マイコンのダイ(RA78/G1F)は16ビットCISCコア、68Kバイトのフラッシュメモリー、5.5KバイトのSRAM、2チャネルのCSI(Clocked Serial Interface)、7本の16ビットタイマー、64MHzのモーター制御入力キャプチャー用タイマー、9チャネル入力の10ビットA-D変換器などを集積する。一方、プリドライバーのダイには、3つのハーフブリッジ・ゲート・ドライバー(ピーク供給電流500mA、SADT付き)と、5Vのレギュレーター、ブースト・チャージ・ポンプ(ゲート駆動電圧は10Vまたは13V)、シャント電流センスアンプなどを集積し、各種保護機能(低電圧誤動作防止と過電圧保護、過電流保護、温度保護、モーターロック検出)を備える。

 RAJ306001とRAJ306010の違いは電源電圧範囲にあり、RAJ306001が6~30V、RAJ306010は6~42Vである。パッケージはどちらも8mm×8mmの64ピンQFN。なお、両新製品ともに、それぞれ動作温度範囲が-40~85℃の品種と-40~+105℃の品種を用意する。RAJ306001とRAJ306010はどちらも現在量産中である。価格は未公表。