伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、産業機器などに向けた降圧型DC-DCコンバーターICを2製品発売した(ニュースリリース)。2製品どちらも入力電圧範囲は+3.5〜38Vと広い。最大出力電流は1.5A。重負荷時の変換効率は標準値で90%が得られるという。+24Vの電源バスを利用する産業機器や、+12V出力や+24V出力のバッテリー(電池)で動作する産業用携帯機器、HVAC(Heating、Ventilation、Air Conditioning)機器、スマートセンサーなどに向ける。

産業機器などに向けた降圧型DC-DCコンバーターIC
(出所:STMicroelectronics)
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 新製品の型番は「L6981C」と「L6981N」である。どちらも同期整流方式に対応する。ハイサイドとローサイドのnチャネル型MOSFETを集積した。ハイサイドのnチャネル型MOSFETのオン抵抗は175mΩ(標準値)、ローサイドは125mΩ(標準値)である。フィードバックループの制御方式はピーク電流モードを採用した。スイッチング周波数は400kHzである。

 2製品どちらも重負荷時の制御方式はPWMモードである。L6981CとL6981Nの違いは、軽負荷時の制御方式にある。L6981Cは、パルス・スキッピング・モードに自動的に移行する。こうして、軽負荷時の消費電流を削減し、変換効率を改善させる。ただし、出力電圧のリップル成分は増大する。一方、L6981Nは軽負荷時もPWMモードのままである。変換効率は低下してしまうが、出力電圧のリップル成分を低く抑えられる。

 フィードバックループの位相補償回路や、過電圧保護機能、サーマル保護機能、ソフトスタート機能などは内蔵した。シャットダウン時の消費電流は2μAと少ない。パッケージは8端子SOP。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃。2製品どちらも、すでに量産を始めている。1000個購入時の参考単価は、2製品どちらも1.00米ドルである。

 このほか、評価ボードを用意した。L6981Cを搭載した「STEVAL-L6981CDR」と、L6981Nを搭載した「STEVAL-L6981NDR」である。価格は明らかにしていない。