米Diodes(ダイオーズ)は、車載機器に向けたクロックバッファーICを3製品発売した(ニュースリリース)。動作温度範囲は−40〜+105℃と広く、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード2」に準拠する。生産部品承認プロセス「PPAP」への対応が可能。さらに品質マネジメントシステム規格「IATF16949」に準拠した半導体工場で製造したとする。

 同社によると、「車載機器の高性能化・高機能化によって、クロック信号ツリーが複雑になっている。このためクロックバッファーICには、ジッターとスキューを抑えながら数多く生成することが求められている。しかも、クロックシステム全体の消費電力は最小化する必要がある。今回の新製品は、こうした要求に応えるものだ」という。具体的な応用先は、車載インフォメインメント機器や、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems)機器、車載用ゲートウエー機器などである。

車載機器に向けたクロックバッファーIC。Diodesのイメージ
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 クロック信号入出力の形式や本数が異なる3製品を用意した。入力が1組の差動形式で出力が1本のシングルエンド形式の「PI6C49CB01Q」、入力が1本のシングルエンド形式で出力が2本のシングルエンド形式の「PI6C49CB02Q」、入力が1本のシングルエンド形式で出力が4本のシングルエンド形式の「PI6C49CB04xQ」である。いずれも、低消費電力のCMOSプロセス技術で製造した。入力電圧範囲は+1.5〜3.3Vである。

 例えば、PI6C49CB01Qの特性は以下の通りである。クロック信号入力は、LVPECL、LVDS、LVHSTL、SSTL、HCSLに、クロック信号出力はLVCMOSとLVTTLに対応する。出力周波数範囲は4M〜360MHz。伝搬遅延時間は1.87ns(標準値)。部品間のスキュー(スキューの個体差)は500ps(最大値)。付加位相ジッター(RMS値)は、156.25MHz出力のときに0.09ps(標準値)、125MHz出力のときに0.15ps(標準値)である。パッケージは8端子SOP。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。