トレックス・セミコンダクターは、IoT機器やモバイル機器、ウエアラブル機器などに向けた昇圧型DC-DCコンバーターICを発売した ニュースリリース 。特徴は、待機時の消費電流が400nAと少ないこと。「新製品の最大出力電流は0.8A。同程度の最大出力電流の昇圧型DC-DCコンバーターICとしては、業界最少の待機時消費電流である」(同社)。待機している時間が長いIoT機器に適用すれば、電池駆動時間を延ばすことができる。

IoT機器などに向けた昇圧型DC-DCコンバーターIC
IoT機器などに向けた昇圧型DC-DCコンバーターIC
(出所:トレックス・セミコンダクター)
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 新製品の名称は「XC9145シリーズ」。ハイサイドスイッチとローサイドスイッチの両方を集積した。いわゆる同期整流方式である。ハイサイドスイッチのオン抵抗は200mΩ。ローサイドスイッチは270mΩ。入力電圧範囲は+0.65〜5.5V。ただし、起動時には+1.6Vの入力電圧が必要である。出力電圧は固定で、ユーザーが製品購入時に+3.0〜5.5Vの範囲において0.1Vステップで指定できる。

 スイッチング周波数は1.2MHz。重負荷時はPWMモードで動作し、軽負荷時にはPFMモードに自動的に切り替わる。変換効率は、出力電流が100mAのときに93.2%。出力電流が10μAの軽負荷時でも89.9%が得られるとする。

新製品の変換効率
新製品の変換効率
(出所:トレックス・セミコンダクター)
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 電流制限機能やソフトスタート機能、負荷切断機能を用意した。パッケージは、外形寸法が1.08mm×1.28mm×0.4mmのWLP-6-05と、1.8mm×2.0mm×0.6mmのUSP-6C。例えば、WLP-6-05を使えば、周辺部品を含めたDC-DCコンバーター回路全体の面積を5.4mm×6.7mmに収められる。動作温度範囲は−40〜+105℃。新製品の主な仕様は下表の通り。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:トレックス・セミコンダクター)
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 新製品はすでに量産出荷を始めている。参考単価は154円(税込み)である。