ルネサス エレクトロニクスは、16ビットマイコン「RL78ファミリ」の第2世代品を開発し、その第1弾として汎用マイコンの「RL78/G23」を2021年4月13日に発売した(ニュースリリース)。RL78/G23は低消費電力動作が求められる家電やリモコン、センサーなど、幅広いIoTエンドポイントのアプリケーションに向けるという。現在、量産中である。

新製品と応用イメージ
(出所:ルネサス)
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 RL78ファミリの第1世代品は2010年11月に発表され、2011年から出荷されている。同社によれば、累積で50億個を販売した。最近は年間で10億個を販売する人気製品だという。第1世代品は、同社の母体となった2社のマイコン製品を統合する形で登場した。すなわち、旧NECエレクトロニクスが提供してきた「78K0/78K0Rファミリ」と、旧ルネサス テクノロジが提供してきた「R8Cファミリ」の後継製品である、とRL78ファミリを位置付けた。第2世代品は、第1世代品との互換性を維持しながら微細プロセス(130nm→110nm)の採用で、低消費電力化を進めたり、集積する回路/機能を増やしたりした。

 RL78ファミリには複数の製品があり、今回の新製品のRL78/G23は、第1世代の「RL78/G14」、「RL78/G1A」、「RL78/G13」、「RL78/I1D」の次世代版に当たる(これらの第1世代品は今後も提供を続ける)。第1世代品との互換性を持たせつつ、電池駆動の機器などで求められる低消費電力性能を向上させたとする。例えばCPUコア動作時の消費電流は第1世代品(RL78/G13)の66μAから新製品では44μAへと30%以上低減した。また、新たに集積したSNOOZEモード・シーケンサー(SMS)により、SNOOZEモード中のあらゆる周辺機能動作にCPUコア起動が不要になるため、アプリケーションの間欠動作における消費電力も大幅に削減することができるという。

RL78ファミリと新製品
(出所:ルネサス)
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 新製品のRL78/G23では、第1世代のRL78/G13よりも集積するフラッシュメモリー容量を増加させた。最大フラッシュメモリー容量は512Kバイトから768Kバイトに増えた。なお、集積するSRAM容量は最大48Kバイトで、RL78/G14と同じである。また、RL78/G23は、第1世代品にはなかった、静電容量式タッチセンサーや真の乱数発生器、リモコン信号受信回路などをあらたに集積した。このほか、RL78/G23には、12ビットA-D変換器や8ビットD-A変換器、温度センサーなどの周辺回路を集積する。

新製品の機能ブロック図
(出所:ルネサス)
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 RL78/G23の動作電源電圧範囲は1.6~5.5V。動作温度範囲は-40~+85℃(民生向け品種)または-40~+105℃(産業向け品種)である。30~128ピンのパッケージを用意している。64ピンLFQFPパッケージ封止で128Kバイトのフラッシュメモリーを集積した品種を1000個一括購入した場合の参考価格は128円/個(税込み)である。評価ボード「RL78/G23-64p Fast Prototyping Board」を用意する。

評価ボード
(出所:ルネサス)
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