米Diodes(ダイオーズ)は、最大10Gビット/秒のデータ伝送速度に対応したアクティブスイッチIC「PIDPX8121」を発売した(ニュースリリース)。2対1のマルチプレクサー機能とリドライバー機能(イコライザー機能)を1チップに集積した。DisplayPort信号の入力は最大4レーンで、出力は最大2レーンである。最大データ伝送速度が8.1Gビット/秒の「DisplayPort 1.4」規格と、10Gビット/秒の「DisplayPort 2.0」規格におけるUHBR10仕様に準拠する。なお、DisplayPort 2.0規格のUHBR20仕様とUHBR13.5仕様には準拠していない。同社によると、「DisplayPort 2.0規格のUHBR10仕様に準拠したアクティブスイッチICの製品化は業界初」という。デスクトップパソコンや、ノートパソコン、サーバー、液晶モニター、パソコン周辺機器、セットトップボックス、オーディオビジュアル(AV)機器などに向ける。

最大10Gビット/秒のデータ伝送速度に対応したアクティブスイッチIC。
Diodesのイメージ
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 集積したイコライザーは、いわゆる「CTLE(Continuous Time Linear Equalizer)」と呼ばれるものだ。これを使えば、シンボル間(ISI)ジッターや信号経路における損失を補償できる。最大利得は、DisplayPort 2.0信号において+10dB(5GHzにおける値)、DisplayPort 1.4信号において+8.5dB(4.05GHzにおける値)。利得は、4レベルの選択肢の中から端子設定によってユーザーが選べる。信号経路の状態を検知・管理するリンク・トレーニング・チューナブル機能を搭載したため、DisplayPort規格で採用されている「LTTPR(Link Training Transparent PHY Repeater)」機能に対応できる。DisplayPort信号の入力がなければ自動的にパワー・セーブ・ボードに移行する機能を用意した。

 電源電圧は+3.3V±0.3V。パッケージは、実装面積が3mm×6mmの40端子TQFN。動作温度範囲は0~+70℃。すでに量産を始めている。3000個購入時の参考単価は1.65米ドルである。